「探検ドリランド」の不正複製受け、GREEが監視体制を強化


 グリーは、3月より、SNS「GREE」における禁止行為の監視体制を強化すると発表した。「GREE」内で提供中の「探検ドリランド」において、システム不具合を利用しアイテムを複製するユーザーが現れ、同社はトレード機能を一時停止(現在は提供中)していた。今回の対応強化策は、この一件をきっかけとしたもの。

 GREEでは、ゲームバランスに影響を及ぼすような行為の根絶を目的として、さまざまな措置を講じる。まず、各ゲーム内における禁止行為の検知機能(不正検知、トラッキング機能)を強化し、アイテムの取得や交換などにおける禁止行為を特定し、対象ユーザーに警告した上で、迅速に行為を排除するとしている。

 また、業界各社や団体と連携して詳細な調査を実施し、禁止行為をGREEの外から助長する事業者や個人へ対応を図るほか、悪質行為や被害申告の専用窓口も設置する。さらに、特設ページを設置してユーザーに対して注意を呼びかけていく。

 なお、こうした取り組みについて、ソーシャルアプリを提供する開発会社6社(ウインライト、gumi、ケイブ、コナミデジタルエンタテインメント、Synphonie、ドリコム)から賛同を得られているという。

 GREE内で禁止行為とされるものの現状の件数は非公表となっている。禁止行為は、GREEの規約上で案内されているもののほか、各ゲーム毎のルールとして案内されているものも含まれる。ただし、強化される検知機能でどこまでの範囲をカバーするのか、3月の提供まで検討していくという。

 




(津田 啓夢)

2012/2/24 20:54