バンダイ、iPhoneが顔になるペットロボットを開発


 バンダイは、iPhoneが顔になる犬型のペットロボット「スマートペット」を4月28日に発売する。価格はオープン価格で、店頭予想価格は6000~6500円。黒の白の2種類が用意される。

 今回発売される「スマートペット」は、iPhoneやiPod touchを顔の部分に装着し、専用アプリを起動することで、さまざまな動きや世話、ゲームが楽しめるというペットロボット。顔の表情や動きの組み合わせで合計100種類以上のリアクションが用意されている。タッチパネルを利用した餌やりやゲームのほか、カメラ・マイクの機能を利用し、手の動きや呼びかけに反応したり、歌いながらダンスをしたりする。Bluetoothを利用し、ほかの個体と連携して芸をしたり、相性診断をしたりすることも可能。

 顔の部分は、犬型の専用iPhoneカバーをiPhoneに装着した上で、スマートペットに搭載する形になっている。このため、犬型の専用カバーは装着したままでiPhoneを持ち運べるようになっている。また、一部の条件を満たしていれば、すでに使っている市販のカバーを装着したまま、スマートペットの顔として搭載することも可能。

 このほか、スマートペットと遊んでいるときに電話がかかってくると、自動的にハンズフリー通話が行える機能を搭載。骨型のアタッチメントをiPhoneのDockコネクター(顔のアゴのあたり)に装着すれば、iPhoneの充電も行える。

 犬の顔はさまざまなパターンから選択できるほか、カメラで撮影した写真を利用することも可能。バリエーションとして、CMキャラクターの黒木メイサの似顔絵も収録されている。提供されるアプリは初回無料で、3月31日よりApp Storeからダウンロードできる。

 単3形乾電池3本で駆動し、1日20分程度遊んだ場合で約1か月動作する。対応するスマートフォンは、iPhone 4、iPhone 4S、iPhone 3GS、iPod touch(第4世代)。アプリはiOS 5.0以降で利用できる。

 大きさは約170×110×170mmで、重さは約450g。iPhoneと電池をセットした状態では約680g。

 

「iPhoneが今まで以上に身近に、楽しいものになる」

バンダイ 代表取締役社長の上野和典氏
バンダイ プレイトイ事業部 松野勝太郎氏(左)と坂田理恵氏(右)

 3月26日には都内で記者向けの発表会が開催された。バンダイ 代表取締役社長の上野和典氏が登壇し、「バンダイの得意分野である、戦隊・特撮物やガンダムといったロボットの技術と、たまごっちなどの携帯育成デジタルペットのノウハウを融合させた、バンダイならではの自信を持って紹介できる新商品。iPhoneが今まで以上に身近に、楽しいものになる」と新機軸の商品になっていることを紹介。「スマホエンターテイメントという新しい分野を作り、日本にブームを巻き起こし、おもちゃの歴史に新しい1ページを残していきたい」と意気込みを語った。

 具体的な内容は、バンダイ プレイトイ事業部 松野勝太郎氏と坂田理恵氏から紹介された。ハードウェアを担当した松野氏は、自身も使っているというiPhoneを、パートナーのようになくてはならないものとした上で、「トイの力でよりユーザーの生活に入れないかと考えたのがきっかけ」と背景を語り、「iPhoneならではの機能を最大限使う。2つのモーターを内蔵し、イヤホンジャックから信号を取得する。試作段階では今の2倍ほどの大きさだったが、トイならではの手法で簡単にしていった」と内部についても紹介した。

 坂田氏は、アプリでさまざまなコミュニケーションをとれる機能を紹介。ユーザーなどの顔を写真に撮りスマートペットの顔にできる機能では、「実際のペットの顔を撮って楽しむこともできる」とユニークな使い方も披露した。


 

黒木メイサ「くしゃみをするのが一番可愛い」

 発表会では、3月27日より放映されるCMに出演する女優・歌手の黒木メイサが登場した。CM撮影の合間にスマートペットで遊んでいたという黒木メイサは、「めちゃくちゃ可愛いですね。くしゃみをするのが一番可愛かったです。たくさんの動きがあるみたいで、私も見れていないので楽しみです」と気に入っている様子を語った。


CMの一コマスマートペットとともにトークショーに臨む黒木メイサ

 

会場のデモ

 

プレゼンテーション

 

(太田 亮三)

2012/3/26 14:20