矢野経済研究所、国内スマホアプリ市場規模は139.9億円に


 矢野経済研究所は、調査レポート「スマートフォンアプリ市場に関する調査結果 2012」を発表した。調査期間は2011年10月~2012年1月。調査対象は、国内のデベロッパーおよびパブリッシャー。

 同社では、2011年の国内のスマートフォンアプリ市場の規模を82.2億円と試算。スマートフォンの普及や通信インフラの整備、アプリ内課金モデルの普及などにより、2012年には同市場が139.9億円へと急成長。その後、2013年に205.8億円、2014年に279.3億円、2015年に362.3億円、2016年に441.7億円に成長すると見ている。

 市場が拡大する一方、コンシューマー向けのアプリについては、販売単価や販売数の規模が小さいため、一部の大ヒットアプリ以外は売上高が小規模になりやすく、多くのデベロッパーが収益性に問題を抱えていると指摘。アプリの流通数の増加に伴い、プロモーションに関する課題も顕在化しているとしている。

日本国内のスマートフォンアプリ市場規模予測(矢野経済研究所推計)

 このほか、同調査では日本と中国のユーザーがスマートフォンのアプリをダウンロードする際に何を参考にしているのか、といったアンケート調査の結果もあわせて紹介されている。

(湯野 康隆)

2012/3/27 14:37