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ムーバ終了、ソフトバンクは過去最高の純増数――3月の契約数


 電気通信事業者協会(TCA)は、2012年3月の携帯電話・PHS契約数を発表した。年間最大の商戦期と言われる3月だが、今年はドコモの「ムーバ」が終了するなど、さまざまな動きがあった。

春商戦の純増数

 携帯電話の純増数で最も多かったのは、ソフトバンクモバイルの60万3000件。同社にとって、過去最高の純増数とのことで、単月だけではなく、2011年度、あるいは2011年度の第4四半期と通期や四半期ベースで見ても、過去最高の純増数になった。この背景として同社ではiPhoneに加えて、“新しいiPad”が発売されたことがある、としたほか、今夏よりサービスが提供される900MHz帯対応の「PANTONE 105SH」の出だしが好調としている。

 次いでau(KDDI、沖縄セルラー)が43万7300件となった。同社ではiPhoneの機能改善が3月に実施されたこと、「Xperia acro HD IS12S」が発売されたほか、新サービスの「auスマートパス」「auスマートバリュー」が3月1日から開始されたことが契約数を押し上げる効果をもたらした、と分析している。auの累計契約数は3510万9100件で、3500万件に達した。

 そしてNTTドコモの純増数は25万2700件となっている。3月末で第2世代(2G)の携帯電話サービス「ムーバ」が終了し、純増数へ影響しているが、同社によれば2月末時点で35万弱の契約が残っていた「ムーバ」は、最終的に約16万件まで減少していたという。同社では、20万件ほど残ることを想定しており、最終的なムーバの契約数の減少はその予想を超えたもの。16万件がそのままマイナスになるため、同社では「実質的な純増数は約41万件と考えている」としている。ドコモの累計契約数は6012万9500件となり、3月末で6000万件を超えている。なお、ドコモでは、山田隆持代表取締役社長が4月2日の入社式において、スマートフォンの年間累計販売台数が目標の850万台を突破したことを明らかにしている。

 決算発表日に4半期ごとの契約数を発表するイー・モバイル(イー・アクセス)では、6日の時点で純増数やMNP(携帯電話番号ポータビリティ)の利用数は明らかにしていない。ただし、3月中旬にLTEサービスを開始し、既存ユーザーからの乗り換えや新規契約に結びついたとして、同社が2011年度の目標としていた「400万契約」は、この3月に達成したことを明らかにしている。

 BWA(ワイヤレス高速データ通信)のWiMAXを提供するUQコミュニケーションズの純増数は、21万4800件で、その要因として料金体系やエリアの拡充などが注目された、としている。同じくBWAで、2月24日からソフトバンクモバイルがMVNO(仮想移動体通信事業者)としてサービスを開始したWireless City Planningは、今回初めて契約数を発表。3月時点での累計契約数は3万700件となった。同社では今後、毎月、契約数を開示する。

 PHSのウィルコムでは、純増数が13万1500件で、累計契約数が455万6400件となっている。4月6日には、「3月末時点で同社最高の468万1600件(3G含む)に達した」ことが明らかにされている。

6カ月連続でauがMNPトップ、ドコモのLTEは200万件

 MNPの利用件数は、NTTドコモが14万5900件の転出超過(マイナス)となった。MNPによる他社からの乗換促進キャンペーンを展開する同社では、転入が前月より2倍以上増えたことを明らかにする一方、それ以上に転出が多く、4月以降もMNPによるポートイン(転入)をより促進する方針だ。

 auでは、9万4100件の転入超過(プラス)、ソフトバンクモバイルは5万3100件のプラスとなった。auは7カ月連続でのプラスを記録し、各社との比較でも6カ月連続での1位となる。

 通信方式別に見ると、NTTドコモのLTEは44万8100件増加し、累計222万500件と、200万件を超えた。W-CDMA方式ではドコモが14万9400件、ソフトバンクモバイルが60万3000件の増加で、CDMA2000 1x方式のauは44万6400件増加した。先述した通り、ムーバの34万4900件は、停波により3月末で0件となる。

 プリペイド契約数は、NTTドコモが1万1600件で唯一増加する一方で、auが3900件、ソフトバンクモバイルが1600件の減少を記録した。通信モジュールは、NTTドコモが3万4900件のマイナスで、auが4万5200件のプラス、ソフトバンクモバイルが12万7100件のプラスとなっている。

 インターネット接続サービスでは、iモード/spモードは20万1900件(iモードは106万6300件の減少、spモードは126万8200件の増加)、EZweb/ISNETは31万6500件、Yahoo!ケータイなどは45万3000件増加している。

【携帯電話:各グループごとの加入者数および総計】
事業者 純増数 累計
NTTドコモ 252,700 60,129,500
KDDI 437,300 35,109,100
ソフトバンク 603,000 28,949,000
イー・モバイル
総計 1,293,000 124,187,600
※イー・モバイルは2011年12月より情報開示を四半期毎に変更している。

【通信方式別:各グループごとの加入者数】
事業者 純増数 累計
NTTドコモ【W-CDMA】 149,400 57,904,500
au【CDMA2000 1x】 446,400 35,058,000
ソフトバンク【W-CDMA】 603,000 28,949,000
イー・モバイル【W-CDMA】
NTTドコモ【LTE】 448,100 2,225,000
※イー・モバイルは2011年12月より情報開示を四半期毎に変更している。

【携帯電話:インターネット接続サービス契約数】
事業者 純増数 累計
iモード/spモード 201,900 51,907,700
EZweb/ISNET 316,500 28,577,200
Yahoo!ケータイなど 453,000 22,215,800
EMnet
総計 971,300 102,700,700
※イー・モバイルは2011年12月より情報開示を四半期毎に変更している。

【PHS:各グループごとの加入者数および総計】
事業者 純増数 累計
ウィルコム 131,500 4,556,400

【BWA:加入者数】
事業者 純増数 累計
UQコミュニケーションズ 214,800 2,265,700
Wireless City Planning 30,700
総計 2,296,400



(関口 聖)

2012/4/6 15:58