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ウィルコム、Wi-FiルーターとPHSが1つになった「PORTUS」


 ウィルコムは、モバイルWi-Fiルーター機能とPHSを1つにした端末「PORTUS」(WX02S)(ポータス)を発表した。4月26日に発売される。ウィルコムストアでの一括価格は3万5520円(W-VALUE SELECT)となり、割引額は1カ月あたり980円。

 「PORTUS」は、PHSによる音声通話と、ソフトバンクモバイルの3Gネットワーク(ULTRA SPEED)によるデータ通信が利用できるセイコーインスツル(SII)製端末。基本的な機能は昨年発売された「SOCIUS」(ソキウス)と同等だが、Bluetoothは非搭載となる。ウィルコムが昨年9月に開催した発表会で予告されていたモデルの1つとなる。その名称は、“港”を意味するラテン語とのことで、Wi-Fiルーターとして、対応機器が“集う”ということから名付けられたという。

 音声通話はPHSネットワークでのみ行い、データ通信は3G網を利用する。ただしPORTUSにWebブラウザはなく、データ通信はパソコンやタブレットなどで行う。ウィルコム同士の通話定額、あるいは「だれとでも定額」契約による他社ケータイとの通話定額を実現しつつ、3GネットワークによるWi-Fiルーターで、20代ユーザーをターゲットにした。

 単体での機能としてEメールやライトメール、赤外線通信機能が用意されている。方向決定キーの右下にあるキーは、Wi-Fiルーター関連の設定メニューをすぐ呼び出せるボタンとなっている。側面にはキーロックおよびWi-FiルーターのON/OFFを行うスライドキーが備わっている。1つのスライドキーを上に動かすとWi-FiルーターのON/OFFを、下に動かすとキーロックのON/OFFを切り替えられる。キーロック中でも上にスライドするとWi-FiルーターをON/OFFにできる。誤動作を防止する設定として、長押しならぬ“長スライド”しなければWi-FiルーターがONにならない、ということもできる。設定では「即時/1秒/2秒」から好みのものを選べる。

 メールアドレスはウィルコムドメインで、通話中でもWi-Fiルーターは利用できる。USBケーブルでパソコンと接続してもモデムとしてできる。国際ローミングは3G、PHSともに非対応となる。カメラは非搭載。

 大きさは約124×50×15mm(最薄部13.5mm)。重さは約120g。ボディカラーはブラック、ホワイト、ブルーの3色。このうちブラックは、側面やキートップの文字のカラーが濃いピンクで、ホワイトの側面はブラックに仕上げられている。

【お詫びと訂正 2012/4/13】
 記事初出時、「法人向けサービス『W-VPN』にも対応する」としておりましたが、その後、現時点では非対応であることが判明いたしました。お詫びして訂正いたします。

ルーター機能

 Wi-Fiルーターとして、IEEE802.11 b/g/nに対応し、簡易接続機能としてWPSをサポートする。同時に接続できるWi-Fi機器は最大10台。

 ソフトバンクモバイルのULTRA SPEED対応ルーターには、サブエリアとしてイー・モバイルのネットワークを利用できるものもあるが、「PORTUS」の3G機能ではソフトバンクモバイルのネットワーク(1.5GHz帯)のみサポートし、対応エリアでは下り最大42Mbpsとなる。

 パソコンからアクセスした場合のルーター設定画面が用意されるほか、「PORTUS」内にも同じ項目のルーター設定メニューが用意される。SSIDやパスワードは、本体バッテリー収納部(バッテリーを外して確認)のほか、この画面でチェックでき、編集することもできる。また接続中のWi-Fi機器も確認できる。

 バッテリーは1700mAhで、PHSとしては待受時間が1200時間(50日)となり、3Gでの通信時間が最大4時間、PHSでの通話時間は最大14時間となる。ちなみに昨年発売された「SOCIUS」のバッテリーは620mAh。バッテリーは3G/PHSで共用することになり、設定によって「Wi-Fiルーター優先」「バランス」「PHS優先」を選択でき、その設定もカスタマイズできる。電池残量に応じてWi-Fiルーター機能を停止することもできる。ちなみにWi-Fiルーターとして約2.5時間ほど利用すると電池バー残量が1本になる見込みで、その場合、PHS側の待受時間は約15時間程度になる。

専用料金

 「PORTUS」ユーザーは、専用の料金プラン「ウィルコムプランW(ダブル)」で利用することになる。月額利用料は3880円で、データ通信料やEメールの通信料を含む。通話料はウィルコム同士なら無料、他社であれば30秒21円となる。通話用オプション「だれとでも定額」(月額980円)をあわせて契約すると、月額4860円となる。

 他社のモバイルWi-Fiルーター(月額3880円〜)とPHS端末(月額1450円、だれとでも定額980円)の2台を所有するより、安価になるプランという。

 契約期間は3年間で、期間中の解約や他のコースへの変更を行うと、解除料として9975円がかかる。

 なお、前々月の月間パケット通信量が3000万パケットを超えると、一時的に通信速度が制限されることがある。




(関口 聖)

2012/4/12 15:13