携帯・PHS各社、突風被災地への支援措置公表


 携帯電話・PHSの事業者各社は、栃木県・茨城県の突風被害伴い災害救助法が適用された地域のユーザーを対象に支援措置を発表した。

 5月7日時点の災害救助法適用地域は、栃木県の真岡市、芳賀郡茂木町、芳賀郡益子町、茨城県のつくば市、常陸大宮市、筑西市、桜川市。支払いの延長措置などは、ショップやコンビニ、金融機関などの窓口払いが対象となり、クレジットカード払いや口座振替は延長の対象外。

NTTドコモ

 NTTドコモは、5月請求分(4月利用分)を7月2日まで延期する。5月8日~6月30日の期間は、対象ユーザーに対して端末の破損・故障修理代金の一部減額措置を実施する。また、5月8日より携帯電話や充電器の貸し出しサービスを展開しており、地方自治体(つくば市)には端末の貸し出しを、つくば市の避難所(市民ホールつくばね、市民研修センター、青年会議所、市民交流センター)では無料充電サービスを用意している。

KDDI、UQコミュニケーションズ

 KDDIは、au携帯電話および固定通信サービス(auひかり、メタルプラス電話、au one net ADSL、ケーブルプラス電話)を契約する被災者を対象に、5月請求分(4月利用分)の請求書支払い期限を6月30日まで延長する。

 5月6日~5月31日にかけて、栃木県と茨城県全域のauショップおよびPiPitでは、突風などによって故障した携帯電話の修理費用を一部軽減。また、固定通信サービスについては、全く利用できなかった場合にユーザー申告で基本料なども減額する。UQコミュニケーションズでは、延長措置などを実施しない方針。

ソフトバンク、ウィルコム

 ソフトバンクモバイルは、窓口払いの4月利用分について、請求書記載の日付から1カ月延長する。災害における破損や水漏れ、紛失などによる携帯電話の交換を希望する場合、交換費用を一部機種は無償で、そのほかは減免して提供する。栃木県と茨城県のソフトバンクショップで受け付ける。

 また、公的機関やNPOなどの団体からの要請に応じて、携帯電話や充電器の無償貸与も実施する。

 ウィルコムおよびウィルコム沖縄は、栃木県・茨城県の災害適用地域のユーザーを対象に、5月中に支払期日が到来する窓口払いの請求書については支払い期日を1カ月延長する。

イー・モバイル

 イー・モバイル(イー・アクセス)についても同様に、5月請求分(4月利用分)の支払期日を1カ月延長する。5月6日~5月31日の期間、突風等による端末の破損・故障の修理費用を一部減免する。

 

(津田 啓夢)

2012/5/8 18:10