1月~3月のタブレット販売、前年比2.3倍に


 ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK)は、コンシューマー市場のタブレット販売動向をまとめたレポートを発表した。

 同調査によれば、2011年の1月~3月と4月~6月のタブレット販売数は25万台に届かず、7月~9月になってようやく25万台を超えたレベルだったが、10月~12月になると携帯電話専門店での販売が急増し、50万台近くの販売を記録。年が明けて、2012年1月~3月は前四半期よりも販売数が下がったものの、1年前の2011年1月~3月の2.3倍の販売を記録した。2011年度(2011年4月~2012年3月)の通期で見ると、携帯電話専門店におけるタブレット販売数は、コンシューマー向け市場の約4割を占めるまでになった。

 携帯電話専門店でのタブレット販売が急増し、市場全体の成長に繋がっていることが明らかにされるなか、タブレットには3GモデルとWi-Fiのみ対応するモデルが存在する。GfKの調査によれば、3Gモデルの販売数は全体の52%、Wi-Fiモデルは全体の48%で拮抗している状況。ただ、販売チャネルで見ると、携帯電話専門店で販売されるタブレットのうち97%が3G対応モデルで、家電量販店とインターネット販売では77%がWi-Fiモデルだった。この背景として、GfKでは、家電量販店ではWi-Fiモデルのラインナップが充実していること、ルーターとのセット販売が積極的に行われていることがある、と分析している。

(関口 聖)

2012/5/11 17:09