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クアッドコアのTegra3搭載、Xi対応の「ARROWS X F-10D」


 「ARROWS X F-10D」は、NEXTシリーズに位置付けられ、1.5GHzのクアッドコアCPUを搭載するなど、ハイスペックに仕上げられた富士通製Android 4.0スマートフォン。7月〜8月に発売される。各種割引適用後の実質負担額は1万円台半ばになる見込み。

 富士通では、海外の展示会でクアッドコアプロセッサ「Tegra 3」を採用するスマートフォンを参考出品してきたが、今回の「ARROWS X F-10D」はそのモデルをベースにした機種。LTE方式の「Xi」にも対応しており、高速通信かつ高速処理プロセッサーという組み合わせで、ドコモでは快適な操作感を得られる、としている。音質面でも「Dolby Mobile V3」を搭載、迫力あるサウンドで美しい映像を楽しめるという。

 また、さほど処理能力を要さない状況であれば、低消費電力の5つ目のCPUコアとなるコンパニオンコアで動作するほか、12コアのGPUもTegra 3に組み込まれているため、高速描画やゲームにはGPUを活用することで快適な操作が可能という。

 CPUの切り替えはユーザーが手動で行なうことはできず、タスク処理の多さなどに応じて切り替わる仕組み。待受画面など動きがない場合は省電力コア、Web閲覧などタスク処理が少ない場合は1〜3コア、動画処理など重いタスクでは4コアといったように自動で切り替わる仕組みで、発売に向けてCPU切り替えのチューニングを行っているという。

 ハイスペックを体感できるアプリとして「ソニック・ザ・ヘッジホッグ 4」をプリインストール。実際に会場で体験してみたところ、美しいグラフィックと快適な操作が可能だった。このほかにもTegra 3の実力を体験できるアプリとして「NVIDIA TEGRA ZONE」というアプリが用意されており、ハイスペックなゲームをダウンロードすることができる。

 Xiの高速通信とTegra 3の高速処理に加え、Webブラウザは「先読みブラウジング」機能を搭載。表示しているWebサイト内のリンクを1階層までバックグラウンドで開いておくことで、実際にリンクを選択したときに通常よりも高速な表示が可能という。ただし、リンク先は1階層のため、リンクURLがリダイレクト設定されている場合などは先読みブラウジングの快適性は得られない可能性がある。

 セキュリティ面では、前シーズンの「REGZA Phone T-01D」に搭載されていた指紋認証センサーを搭載。指紋認証による本体ロック解除が可能で、センサー部分を押すことで画面のオンオフを切り替えることもできる。

 富士通のフィーチャーフォンで搭載されていたプライバシー機能も搭載。電話帳やメール、ブックマーク、ギャラリーのデータを非表示にしたり、指定したアプリを非表示またはロックしておき、指紋認証やパスワードを入力することで利用できるようになる、といった使い方が可能になる。

 なお、電話帳とメールでプライバシー機能を利用するには、別途富士通製の電話帳アプリ「NX!電話帳」とメールアプリ「NX!メール」をインストールする必要がある。これは、NTTドコモの公式アプリでは最近やりとりをしたメールを表示するといった独自の機能で内容が表示されてしまうケースがあり、完全な対応はできていないため。ただし、電話帳とメールはデータベースそのものをロックしているため、他の電話帳アプリやメールアプリからの利用も標準的な部分に関してはロックで防ぐことができるという。

 このほか、ブックマークの非表示機能は標準ブラウザのみで、Chromeなど別のブラウザを利用した場合は対象外になるほか、ギャラリーに関しても他のアプリからのアクセスは防げないという。また、電子マネー系のアプリに関してもロックは可能だが、その場合はFeliCa機能そのものを止めることになるため、特定の電子マネーアプリのみロックする、という使い方はできず、すべての電子マネーアプリをまとめてロックすることになる。

 プライバシーモード設定時は電池アイコンが変わる、といった富士通製フィーチャーフォンの機能については現在検討中。また、開発中の端末では指紋認証センサーを起動することでプライバシーモードを設定していることそのものがわかってしまうが、特定の操作をした時だけ指紋の入力を受け付けるというフィーチャーフォン時代の機能についても検討中という。

 セキュリティ面ではこのほか、正面以外からの視認性を下げることでのぞき見を防止する「プライバシービュー」機能も新たに搭載。ステータスバーから設定できるため、アプリを利用中にもプライバシービューを設定できる。

 約4.6インチで1677万色のHD(1280×720ピクセル)液晶ディスプレイ、裏面照射センサー「Exmor R for Mobile」の1310万画素カメラ(インカメラは130万画素)を搭載。カメラはフルHD(1920×1080ピクセル)の動画も撮影可能なほか、最大ISO25600での高感度撮影や無限連写モード、7枚の写真からベストな1枚を自動で選ぶ「ベストショットセレクト」、アートカメラといったカメラ機能も搭載。前モデルでは対応していなかったワンタッチ撮影も可能になっており、1回のタッチでピントを合わせて自動でシャッターを切ることができるようになった。

 無線LANはIEEE 802.11a/b/g/nをサポートし、無線LANは11b/gの2.4GHzと11aの自動切り替えやどちらかの周波数のみといった指定が可能。設定済みの無線LANエリアに入った場合に無線LAN機能をオンにし、エリア外では自動で無線LAN機能をオフにする「Wi-FiオートON/OFF」機能も搭載し、不要な場所では無線LANをオフにすることで電池の消費を抑えられるという。

 高速通信のXiに対応し、下り最大37.5Mbps、上り最大12.5Mbps(一部エリアは上り最大75Mbps、上り最大25Mbps)での高速通信が可能。Xiエリア外は従来の3G回線で通信できるが、下り速度は7.2Mbpsとなり、下り14.4Mbpsには対応していない。

 クアッドコアと省電力コアによって省電力性を高めているほか、ソフト面でも「NX!エコ」という省電力機能を搭載。指定した時間や電池の残量に合わせて画面の輝度を落とす、CPUの処理性能を抑えるといった省電力設定を自動で行なうことが可能。標準では「お手軽」「通常」「しっかり」という3段階が用意されているほか、自分でカスタマイズしたエコモードを利用することもできる。

 使いやすさの面では、移動中の視認性を高めるために加速度センサーで移動を関知すると自動で画面をズームする「あわせるズーム」(ブラウザとNX! メールのみ対応)、意図しない画面回転が発生した時に、本体を振ることで回転を元に戻せる「戻ってシェイク」、本体を手にしている時は常に画面を点灯する「持ってる間ON」などの機能を搭載。操作面では本体の上下端や四隅を長押しすることでランチャーが起動し、特定のアプリを呼び出せる「スライドインランチャー」機能も搭載する。

 センサー関連を処理する「新ヒューマンセントリックエンジンLSI」搭載で、周囲の騒音によって通話音量を調節する技術や、画面の色味などを調整する「インテリカラー」を搭載。また富士通製スマートフォンでは初めて温湿度センサーを搭載する。

 16GBのストレージ(ROM)、1GBのメモリ(RAM)を搭載。内蔵ストレージは発表会の端末で11.48GBがユーザー領域として残されていた。外部ストレージは32GBまでのmicroSDHCカードに対応し、microSDXCカードは非対応。

 miniUIMカード対応で、GPS、Bluetooth 3.0/4.0、DLNAおよびDTCP-IPをサポート。DTCP-IPはプリインストールのDiXiMに加えてTwonkyでも対応する。防水・防塵、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、Wi-Fi/Wi-Fiテザリング、エリアメール、おくだけ充電、スマートフォンあんしん遠隔サポートを利用できるが、NOTTVは非対応となる。

 充電はおくだけ充電に加えて急速充電もサポート。前モデルの「ARROWS X LTE F-05D」ではクレードル経由でのみ急速充電が可能だったが、F-10Dは専用ケーブルであればUSB接続でも急速充電が可能。また、おくだけ充電も従来品の「ワイヤレスチャージャー 01」より出力が向上しているチャージャーが同梱されており「USB経由の急速充電よりちょっと遅いくらい(説明員)」の速度で充電が可能という。

 大きさは約135×67×11.8mmで、重さは約155g。ボディカラーはBlack、White、Blueの2色。バッテリー容量は1800mAhで脱着できる。連続待受時間は、3Gで約620時間、LTEで約250時間、GSMで約320時間、連続通話時間は3Gで約380分、GSMで約530分。

 




(関口 聖 / 甲斐祐樹)

2012/5/16 11:28