DTCP-IP、DRM対応の家電連携アプリ「Twonky Beam」


 パケットビデオは、NTTドコモのAndroid 4.0搭載スマートフォン向けに、家電連携アプリ「Twonky Beam(トゥウォンキー ビーム)」を5月下旬より提供する。NTTドコモの2012年夏モデルの一部機種にはダウンローダーがプリセットされるほか、Google Playでも配信される。利用料は無料。

 これまでパケットビデオでは、スマートフォンとAV機器がDLNAで接続するアプリ「Twonky Mobile」や、ネット上の動画をAndroidで受信し、DLNA対応テレビに出力する「Twonky Beam Browser」といったアプリを提供してきた。一方、今回の「Twonky Beam」は、「Twonky Mobile」「Twonky Beam Browser」を統合したアプリで、さらにマイクロソフトの著作権保護技術の「PlayReady」、地上デジタル放送で採用されている著作権保護技術「DTCP-IP」、アップルの配信技術「HLS(AES)」をサポート。レコーダーに保存されている地デジ番組などをスマートフォンやタブレットへ転送したり、スマートフォン・タブレット内のコンテンツや動画サイトのコンテンツをテレビなどへ出力できる。

 こうした機能は、DTCP-IPなどの著作権保護技術がサポートされているスマートフォンの一部機種で利用できる。しかし「Twonky Beam」は、アプリ自体でDTCP-IPやPlayReadyといった著作権保護技術をサポートしていることが大きな特徴で、DTCP-IP非対応の機種であっても、「Twonky Beam」をインストールし、レコーダー側がDLNAのアップロード/ダウンロード、いわゆる2BOXと呼ばれる、サーバー/クライアントの2つの機器が連携できる仕様を備えていれば、録画番組を「Twonky Beam」でスマートフォンへ転送できる。

 また、かつてUSEN社長だった宇野康秀氏が代表を務めるU-NEXT社のオンデマンドサービス「U-NEXT」の有料コンテンツについても、「Twonky Beam」で受信し、テレビへ出力する、といった使い方ができる。これも「Twonky Beam」が著作権保護技術のPlayReadyをサポートしていることから実現できるという。なお、ファイル形式としては、H.264/AACやMPEG-2 TSをサポートする。

 プリインストールされる機種は、AQUOS PHONE ZETA SH-09D、Xperia GX SO-04D、ARROWS X F-10D、ELUGA power P-07D、AQUOS PHONE sv SH-10D、ELUGA Live P-08Dとなる。Android 4.0以前の機種については、現在検討中とのこと。




(関口 聖)

2012/5/16 20:24