KDDIがIPv6対応開始、一部の利用ケースに影響と案内


 KDDIは、6月6日よりIPv6への恒久的な対応を開始する。これに伴い、一部の利用ケースに影響があるとして対応策を案内している。

 同社は、非営利国際組織のInternet Society(ISOC)が呼びかけているIPv6の普及・利用促進を目的とした「World IPv6 Launch」に賛同・参加し、6月6日より、インターネット接続事業者としてIPv6への対応を開始する。

 一方、一部のケースではWebサイトは表示されないなどのケースがあるとして、対応策を案内している。

 auの端末で想定される影響は、NTT東日本、NTT西日本のフレッツサービスをアクセス回線として利用し、Wi-Fiを利用して暗号化通信(https)でIPv6対応サイトに接続すると、一部のスマートフォンではアクセスできない場合があるというもの。これはNTT側の設備に起因する問題という。この問題が発生した場合は、Wi-Fiを利用せず3Gで接続するよう案内している。

 影響を受ける可能性のあるスマートフォンは以下の通り(法人向けを含む)。

・EGZA Phone IS04
・SIRIUS α IS06
・SIRIUS α IS06B グローバルパスポートCDMA対応
・HTC EVO WiMAX ISW11HT
・XPERIA acro IS11S
・AQUOS PHONE IS11SH
・INFOBAR A01
・INFOBAR C01
・G'zOne IS11CA
・Windows Phone IS12T
・AQUOS PHONE IS12SH
・MIRACH IS11PT
・MOTOROLA RAZR IS12M
・ビジネススマートフォン EIS01PT

 また、上記の影響が発生する場合があることから、法人向けにはIPv6アドレス応答を削除する機能も提供される。

 




(太田 亮三)

2012/5/28 16:25