ハイスペックで有機EL、初の富士通製端末「ARROWS A 101F」


 「ARROWS A 101F」は、高速データ通信やデュアルコアCPU、センシング技術による各種の便利な機能を満載した富士通製のスマートフォン。7月下旬以降に発売される。


「ARROWS A 101F」 シアン

 

 「ARROWS A(エース) 101F」は、ソフトバンクモバイルでは初めてとなる富士通製の端末。高速データ通信や高性能CPU、「サクサクタッチパネル」でパフォーマンスに注力しているほか、富士通独自の「ヒューマンセントリックエンジン」や、指紋認証センサーとプライバシーモードを搭載。ディスプレイには有機ELを採用し、1310万画素のカメラは高速起動・高速撮影が可能。防水・防塵に対応し、手書き文字入力なども利用できる。

 同じ富士通製の夏モデル、NTTドコモの「REGZA Phone T-02D」と兄弟機のような関係にあり、基本仕様やデザイン、富士通独自の機能などが類似している。

 背面の中央に指紋読み取りセンサーを搭載し、指紋認証を利用したセキュリティ・プライバシー機能を搭載し、パスワードやパターンの代わりに指の指紋を利用できる。背面の指紋読み取りセンサーは、ボタンも兼用になっており、スリープ状態から一押しでロック解除画面を表示させ、さらに指を滑らせることで指紋を認証させ、ロックを解除できる。また、起動中は、指紋読み取りセンサの短押しでスリープイン操作となる。

 起動中の指紋読み取りセンサーの長押しで、プライバシーモードの切り替えができる。プライバシーモード中は、プライバシー設定されている連絡先やアプリの表示を隠すことが可能となっている。なお、連絡先やアプリの非表示機能は富士通製の電話帳やホームランチャーアプリの機能となっている。

 これらのセキュリティ・プライバシー機能は、NTTドコモの「REGZA Phone T-02D」や「ARROWS X F-10D」、auの「ARROWS Z ISW13F」とほぼ共通の機能となるが、キャリアごとにプリインストールアプリ、標準設定アプリに違いがある。ARROWS A 101Fは、ホームランチャーアプリや電話帳に富士通製のものがプリンストールされ、それが標準設定となっているが、プライバシーメールの非表示に対応した富士通製のメールアプリについては、ARROWS A向けに提供されるかどうかは現在検討中だという。

 このほか、指紋認証でパスワードを自動入力する「パスワードマネージャー」やアプリをロックする「mi lock」などの機能・アプリも搭載している。

 ホームランチャーアプリは、富士通独自の「NX! comfort UI」が標準でプリセットされている。スライドランチャーなど機能を搭載している。ホームランチャーアプリを切り替えるアプリもプリインストールされており、NX! comfort UIに加え、Android 4.0の標準に近いホームランチャーアプリも搭載する。

 富士通独自の技術としては、RGB対応の照度センサーや温湿度センサー、加速度センサー、背面マイクなどを搭載し、それらを組み合わせて使い勝手を向上させる「ヒューマンセントリックエンジン」を搭載する。周囲の明るさだけでなく色彩も検知して画面を調整する「インテリカラー」や手に持っているときに画面の消灯を早くする「持っている間ON」、周囲の騒音に応じて通話音を調整する「スーパーダブルマイク」などの機能がある。

 ディスプレイは約4.3インチ、QHD(960×540ドット)、最大1677万色表示のNEW AMOLED plusディスプレイ(有機EL)。メインカメラは裏面照射の約1310万画素CMOS、インカメラは132万画素CMOS。CPUはクアルコム製MSM8960で1.5GHz駆動のデュアルコアで、システムメモリは1GB。内部ストレージは8GBで外部ストレージは最大32GBまでのmicroSDHCに対応。防水・防塵性能を備え、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、緊急速報メール、Bluetooth 4.0、DLNA、MHLによるHDMI出力、FMトランスミッターに対応する。無線LANはIEEE 802.11a/b/g/nに対応。

 ソフトウェアプラットフォームはAndroid 4.0。3Gは900MHz帯にも対応する。通信速度は下り最大42MbpsのULTRA SPEED。バッテリー容量は1800mAh。充電は同梱の卓上ホルダでも行える。

 大きさは約130×64×9.9mmで、重さは約138g。ボディカラーはシアン、マゼンタ、ブラックの3色。

 SoftBank SELECTIONで、漆を使った背面ジャケット「JAPAN TEXTURE for SoftBank 101F」も販売される。これは、プラスチック製ジャケットに、職人が漆を塗って作られるという。量産はされず、限定数で販売される見込みで、価格は1枚2万4800円。黒が4種、朱色が3種用意される。

 このほかにも好きなデザイン・柄で発注できる「カバコレ」でも、ARROWS A 101F専用のジャケットが販売される予定となっている。


マゼンタ
ブラック

 




(白根 雅彦/太田 亮三)

2012/5/29 12:02