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スマートフォンのネット視聴率、まずはiPhone版から提供


VRIの五十嵐氏

 ビデオリサーチインタラクティブ(VRI)は、普及めざましいスマートフォン関連のデータ整備の一環として、スマートフォンにおけるインターネット視聴データをとりまとめた「Smart M3」のiPhone版サービスをASP提供する。

 VRIは、テレビ視聴率調査などで知られるビデオリサーチ傘下のネット関連リサーチ企業。「Smart M3」は、スマートフォンのブラウジングやアプリ利用によるネット視聴データをまとめた調査データとなり、今回ASP型でiPhone版のデータを提供する。

 メディアデータの指標となる「Reach」「Frequency」のほか、ブラウザ利用時の「平均視聴ページ数」や「平均滞在時間」なども得られる。自社および競合モバイルサイトやアプリ(通信利用のものに限る)の状況把握や、キラーコンテンツの把握、サイト訪問者やアプリ利用者のプロフィールなどの把握に利用できるとしている。

 「Smart M3」は現在、関東地区在住の15〜59歳のiPhoneユーザー500サンプルを対象に調査している。ネット利用を前提とし、3GおよびWi-Fiの利用動向が取得できる一方で、オフラインのアプリ利用などについては補足できない。データはプロキシサーバーを介して取得している。

 VRIの代表取締役社長である五十嵐達氏は、iPhone版の提供について「メディアデータを整備するのが我々のミッション。これまでパソコンのWeb、フィーチャーフォンの視聴データを提供してきた。スマートフォンは普及率も含め、広告市場としてはその規模までいってないが、今後の成長を見込んで着手する。スマートフォンはWebだけでなく、アプリの行動も捕捉できなければ意味がない、そこが難しいところ」と話す。

 五十嵐氏は、iPhone版の捕捉データから、一日あたりのアプリ利用数は5つに留まるとし、「利用するアプリは固定化していくのではないか。使われているアプリは収斂されつつある」という。その一方で、スマートフォンのメディアデータの引き合いは高まっているとし、「今、スマートフォンのデータはアンケートベースのもので、メディアデータ的なものはほとんどない。まずはiPhoneからスモールで展開し、行動分析データを拡充する」と語った。VRIでは、GPSを活用した位置情報やAndroid版など、技術的な課題や普及状況を見てスマートフォン向けソリューションを展開していく方針だ。

 

(津田 啓夢)

2012/6/6 17:47