最悪の場合microSDXC内のデータ破損、SD規格の互換性に注意


 NTTドコモは、microSDXCカード内のデータが破損するとして利用上の注意を呼びかけている。

 不具合は、microSDXCカードをSDXC規格非対応のスマートフォンやタブレットなどに装着した場合、メモリカード内のデータが破損するというもの。装着するとSDHC規格でのフォーマットを求められる場合もあるが、こうした操作如何に関わらずメモリカード内のデータが破損する。

 また、microSDXCカードが挿入されたメモリカードリーダーやデジタルカメラと、スマートフォンやタブレット端末を接続した場合についても同様にメモリカード内のデータが破損する。

 対象となる端末は多岐に渡り、現時点で事象の確認が取れた端末がドコモのWebサイトでリスト化されている。

 なお、データが破損しても、microSDXCカード自体は初期化すると利用できるようになる。ドコモでは、6月下旬より順次、データ破損の事象を回避するためのOSバージョンアップ、もしくはソフトウェア更新サービスの提供を開始する予定。

 microSDカードでは、SDXC規格に対応した製品ではmicroSDXCカードのほかに、microSDカードやmicroSDHCカードが利用できる。しかし、SDHC規格に対応した製品では、microSDXCカードは利用できない。

【追記 2012/06/07 15:10】
 ソフトバンクモバイルは、microSDXCカードを巡る問題について、「当社においても同様の事象が発生することを確認した」とコメント。現在、対応方法について検討中で、近日中にもWebサイトなどを通じて発表する予定としている。

【追記 2012/06/07 16:30】
 KDDIは、「当社の端末でも同様の事象が発生することが判明したため、影響の範囲を確認中。状況が確認でき次第、Webサイトなどでアナウンスする」としている。

 

(津田 啓夢)

2012/6/6 19:35