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Google I/O開幕、「Android 4.1」「Nexus 7」発表


 6月27日〜29日にかけて、米サンフランシスコにおいてGoogleの開発者向けイベント「Google I/O」が開催されている。今年から日程を3日間に拡大し、Android、Chrome、Google+、Commerce、Google Drive、YouTube、Google Maps、Cloud Platform、Tech Talk、Google APIs、Google TV、Entrepreneurshipという12のテーマカテゴリにわかれて、数多くのセッションが用意されている。会場となったサンフランシスコのモスコーンウェストでは、昨年同様Googleマップのマーカーが目印になって迎えてくれた。

 朝7時からのレセプションの列は、受付開始が少し遅れたこともあり、7時過ぎには会場をとりまくほどの長い列になっていた。前の方で待っていると、日本から参加しているGooglerにも数名お会いできた。実際には前日にもレセプションは実施されていたのだが、当日早くから集まっていたGDG(Google Developer Group)メンバーの熱気は、大きなイベントの幕開けを期待させてくれた。

 レセプションを待つ列、キーノート会場へ入る列を乗り越えて、ようやくキーノートスピーチへのカウントダウンが始まった。最初にVic Gundotra氏が会場の参加者に手厚い感謝の言葉を繰り返し述べた。今回のキーノートスピーチで紹介されたテーマは、Android、Google+、Hangouts、Google Glassの大きく4つとなった。

急拡大するAndroid。音声検索やGoogle Nowなどの便利機能

 プロダクトマネジメントディレクターのHugo Barra氏が登場し、Androidにおける昨年との比較が紹介され、合計アクティベーション数が1億台から4億台に増えたこと、1日のアクティベーション数が40万人から100万人に増えたことが紹介された。

 その後話題は「Android 4.1」(コードネーム:Jelly Bean)に移り、Dave Burke氏がホーム画面に置いたウィジェットを移動させると、隠れそうになるアイコンが自動的に避けるといった動作が披露された。また、ウィジェットを別ページに移したときに、自動的に空き領域にリサイズしてフィットさせるデモンストレーションでは、大きな歓声があがっていた。

 新機能のOffline Voice Typingでは、長文を話しかけても、少しずつ遅れながらも、確実に最後まで変換するデモンストレーションがあった。アラビック、ヒンディー、タイを含む、多言語にも対応していく予定だという。続けて、フォーカス速度が改善されたカメラ機能や、機種間でデータ通信をするAndroid Beam、多機能になった新しいNotifications機能が紹介された。



 注目を浴びたのはVoice Searchで、動作がかなり速くなったとのこと。いくつかの事例をデモしていたが、中でも「Who is the prime minister in Japan?」(日本の総理大臣は?)"の質問に対して、自動的に野田総理の写真と紹介文がまとまったページが表示された。ピグミーの写真を見せてという画像検索のデモも行われた。

 これはGoogle nowという新機能で、検索内容に対してまとまった回答を返してくれるものだ。対応している分野として、Traffic、Public Transit、Places、Next Appointment、Flights、Sports、Travelが紹介された。

 Google Playについては、60万のアプリとゲームが提供されており、合計200億のアプリがインストールされていると説明された。現在132か国で販売され、無料アプリは190か国に及び、世界中のさまざまなキャリアで展開されている。

 開発者向けの改良点としては、アプリの暗号化が実現されたり、必要な部分だけをアップデートしたりできるスマートアップデートも紹介された。また、MovieやMagazineが強化されることも発表された。



Nexus 7とNexus Qが新登場



 基調講演では、ASUSからタブレット端末「Nexus 7」が登場することが発表された。同端末は、Android版Chromeの最初のデバイスとなり、7インチ、1280×800ドットのディスプレイを搭載し、NVIDIA製の「Tegra 3」プロセッサが採用される。フロントカメラを装備し、Wi-FiやBluetooth、NFCなどにも対応する。重さは340gで、価格は8GB版が199ドル。

 マップアプリは、店内の画像が表示できるビジネスフォト(日本名:おみせフォト)にも対応する。フレアなども問題なく表示され、高画質ゲームもなめらかにプレイできる。

 次に紹介されたのが、セットトップボックス型のAndroid端末となる「Nexus Q」。日本語とかけてるのではないだろうが、名前のとおり球体のボディでユーザーを刺激する形状になっている。価格は299ドルとなる。



Google+が1周年

 また、明日でSNS「Google+」が1週年を迎えると発表された。現在の月間アクティブユーザー数は1500万人以上で、このうち50%以上が毎日サインインしており、Googleサービスを60分以上利用しているとのこと。登録済みのユーザーは2億5000万人以上という。

 また、タブレット版アプリとなる「Google+ for Tablets」がまもなくリリースされると紹介された。Google+のビデオチャット機能「Hangouts」に対応し、Android版は今日から、iPadにも対応する予定と案内された。



セルゲイ・ブリン登場。Google+のパーティモードとGoogle Glassを紹介

 さらに話の流れの中で、Googleの創業者で、現在技術部門の担当社長を務めるセルゲイ・ブリン(Sergey Brin)氏が登場した。HangoutsとGoogle Glassのデモとして、サンフランシスコ上空の飛行船の映像が表示された。

 飛行船の乗員とリアルタイム中継が行われ、そこからスカイダイビング。ビルの屋上におりたスカイダイバーから、モトクロスバイクのライダーにメッセージが渡され、屋上でいくつかのトリックを見せた後に、こんどはメッセンジャーがロープでビルを降りる。その後再びライダーに渡り、そのまま続々と会場に入場するというショーが行われた。これらの激しい動きのダイバー、ライダー、メッセンジャーは皆Google Glassをかけており、激しい動きも問題ないことがアピールされた。

 このGoogle Glassの開発者向けの予約受付の開始を告知して、ブリン氏やダイビングなどの関係者が退場。最後に、Google I/O参加者には、Galaxy Nexus、Nexus 7、Nexus Qがプレゼントされると発表された。


 

(小山文彦)

2012/6/28 12:14