MOTOROLA RAZR IS12MでAndroid 4.0へのバージョンアップを開始


「MOTOROLA RAZR IS12M」(Android 2.3)

 KDDIは、スマートフォン「MOTOROLA RAZR IS12M」をAndroid 4.0にバージョンアップする更新ファイルの提供を開始した。更新は無線経由で行え、Wi-Fi経由での更新が推奨されている。

 今回提供が開始された更新ファイルを適用することで、「MOTOROLA RAZR IS12M」のOSがAndroid 2.3からAndroid 4.0になる。具体的には、Androidのバージョンは4.0.4となる。バージョンアップ後、Android 2.3に戻すことはできない。KDDIでは、Android 2.3で動作しているサードパーティ製のアプリについて、Android 4.0以降での動作は保証していないため、ユーザーにおいては、普段利用しているアプリがAndroid 4.0に対応しているかどうか確認することが推奨される。

 バージョンアップに伴い、Android 4.0の機能としてロック解除画面が変更され、カメラ、電話、Eメール(@ezweb.ne.jp)をロック解除画面から直接起動できるようになる。顔認証によるロック解除画面も利用可能。ホーム画面ではショートカットアイコンを重ねることでフォルダを作成できる。「設定」画面ではアプリごとのパケット通信の使用量が分かる「データ使用」が利用できるようになる。

 今回のバージョンアップにより、au絵文字が新しくなる。すでに保存されているメールのau絵文字も新しいau絵文字に置き換わる。

 「Flash Player」はプリインストールアプリからは削除されるため、必要に応じてGoogle Playストアから入手する必要がある。モトローラ独自アプリだった「MOTO BLUR」のアカウント管理機能(アプリ・ウィジェット)が削除され、利用できなくなる一方、ウィジェットでSNSを確認できるものや、FacebookおよびTwitterの公式アプリがプリインストールされる。「Friends Note」「速デコ」を継続して利用する場合はau Marketから最新版をダウンロードする必要がある。

 Eメールアプリ(@ezweb.ne.jp)は、背景色を白または黒から選択可能になる。また、添付ファイルの保存先としてSDカードが選択できるようになるほか、本文未受信メールを受信した場合、メールの詳細画面から本文の取得ができるよう改善されている。「テキストメッセージ」アプリはSMS(Cメール)でau絵文字の利用に対応、国際SMSの送信も可能になった。

 このほか、「安心セキュリティパック」における3LM Securityの位置検索では、GPSのオン・オフに関わらず、位置検索に限ってGPS検索が可能になる。

 Wi-Fi品質向上として、Wi-Fiから3Gへの切り替えが完了するまでの時間が短縮される。

 更新にかかる時間は約60分。更新はWi-Fi、3Gのいずれでも可能だが、Wi-Fiの利用が推奨されている。更新には本体メモリに300MB以上の空き容量が必要。更新中は緊急通報を含め、ほかの機能を利用できない。

 




(太田 亮三)

2012/7/11 15:08