ドコモ、TOBで伊ボンジョルノを子会社化


 NTTドコモは、モバイルサービス提供事業者である伊Buongiorno(ボンジョルノ)の株式97%を取得する。今後、全株式を取得しドコモの100%出資子会社にする方針。

 ボンジョルノは、欧州最大規模のモバイルコンテンツプラットフォームの提供事業者。プラットフォームとコンテンツの双方を手がけ、スマートフォン向けには音楽やSNS、オンラインカジノといったゲームコンテンツを提供しており、フィーチャーフォン向けにも幅広くコンテンツを供給している。

 ドコモは、独完全子会社のDOCOMO Dautschlandを通じ、伊株式市場において、株式公開買い付け(TOB)の形でボンジョルノの発行済み株式97.109%を取得することを確定した。取得総額は約208億円。

 ドコモでは、取得株式が95%を超えるため、法令に基づいて全株式を取得する手続きを進めて100%出資の完全子会社となる計画。ボンジョルノは伊証券取引所の規則により、上場廃止となる。ドコモでは海外プラットフォーム事業基盤の体制強化を図る。

 

(津田 啓夢)

2012/8/10 14:15