ドコモ、国際ローミングで通信障害


 NTTドコモは、国際ローミングサービス「WORLD WING」において、通信障害が発生していることを明らかにした。海外滞在中のドコモの携帯電話で、音声通話やパケット通信が利用しづらくなっている。

 通信障害が発生したのは、13日18時24分ごろ。「WORLD WING」が利用できる220の国と地域で影響が出ている。音声通話、パケット通信が利用しづらいとのこと。ドコモでは、国際ローミングの通信が集中し、国際共通線において輻輳(通信が滞る状態)に陥ったため、と説明。ただし、輻輳に陥った原因は調査中とのこと。対象ユーザー数はまだ明らかにされていないが、14日8時20分時点で、ドコモへの問い合わせ件数は635件となっている。

 なお、ドコモの「WORLD WING」は、8月2日にも通信障害が発生していたが、その際は他社設備の故障が原因だった。

【追記 2012/8/14 23:55】
 ドコモは、22時13分をもって、「WORLD WING」が利用できる220の国と地域において、少なくとも1つの現地通信事業者が利用できるようになった、と発表した。端末側で自動的にサーチして、利用できる現地事業者へ接続する。なお、ユーザーからの申告件数は、22時30分時点で1364件に達している。

【追記 2012/8/15 5:50】
 ドコモは、15日2時13分に「WORLD WING」の通信障害が解消し、全ての海外の事業者で利用できるようになったと発表した。

【追記 2012/8/15 12:23】
 ドコモは、今回の通信障害で影響を受けたユーザー数が約8万人であることを明らかにした。輻輳を引き起こした要因など、原因の詳細は調査中とのこと。

 

 

【お詫びと訂正 2012/8/14 12:20】
 記事初出時、「ドコモ内の通信設備で輻輳に陥った」としておりましたが、正しくは「国際共通線において輻輳に陥った」となります。お詫びして訂正いたします。

 




(関口 聖)

2012/8/14 10:59