音声認識ソフト「ドラゴンスピーチ11J」、スマホ入力にも対応


 株式会社ジャストシステムは、米Nuance Communicationが開発した音声認識ソフトの最新バージョン「ドラゴンスピーチ11J」を10月19日に発売すると発表した。Windows 8/ 7(SP1以上)/XP(SP3以上)に対応。スマートフォンから音声入力するためのiPhone/iPad/Androidアプリも用意する。

 価格は、USBヘッドセットマイク付の通常版が2万4255円、同じく旧バージョンおよび「AmiVoice」「ViaVoice」のユーザーを対象とした優待版が1万8690円。ヘッドセットマイクなしの優待版が1万4490円。

 事前にユーザーの音声を学習させる準備が不要で、さまざまなアプリケーションに対して、話す速度で音声による文字入力が行えるという。文書作成だけでなく、SNSへの投稿、ウェブ検索、アプリケーションの起動、保存などの音声による操作も可能だ(対応しないアプリケーションもあり)。音声認識辞書は約100万語を収録。日本語だけでなく英語にも対応する。

 ジャストシステムによると、毎分200文字で入力できるため、キーボード入力(日本語ワープロ検定試験合格者の毎分70文字)より3倍速い入力が可能だという。ICレコーダーなどで録音した音声ファイルの書き起こしにも使える。句読点は適切な位置に自動挿入されるほか、「えー」「あー」などの不要語は自動削除するため、テキスト化したファイルの修正や編集の作業が軽減されるとしている。

 なお、音声入力にはNuance Communicationが認定したノイズキャンセリング機能ヘッドセットが必要。ヘッドセットマイク付パッケージに同梱されるのは、同社認定機器。

 iPhone/iPadとAndroid向けのアプリ「Dragon Remote Microphone」(App Store、Google Playで無料ダウンロード提供)を使えば、スマートフォンに向かって電話で話している感覚で音声入力が行える。なお、この場合はWi-Fi接続したPCが必要。

 




(永沢 茂)

2012/9/5 12:14