ソニー、NFCでペアリングできるBluetoothスピーカー


 ソニーは、Bluetooth対応のポータブルスピーカー「SRS-BTV5」「SRS-BTM8」の2機種を発表した。10月20日発売で、どちらも近距離無線規格の「NFC」に対応しており、かざすだけでBluetoothのペアリングを設定できる。

 今回発表されたポータブルスピーカーは、5色のカラーバリエーションが用意された球状のボディで360度に音が広がる「SRS-BTV5」と、ハンドル付きで持ち運びやすくボディ内にスピーカーユニットを覆う筐体(エンクロージャー)が用意された「SRS-BTM8」の2機種となる。

SRS-BTV5SRS-BTM8

 両機種に共通する大きな特徴の1つがNFCに対応したこと。NFCは、近距離無線通信規格の1つで、規格上、電子マネーなどを実現する「カードエミュレーションモード」、他のNFC対応機器とデータをやり取りする「リーダーライターモード」、そしてNFC機器同士を繋ぐ「P2P(Peer to Peer)モード」が利用できる。今回、ソニーのスピーカーでは、NFC、あるいはFeliCa対応のスマートフォンをかざすと、スマートフォンとスピーカーをNFCによって結びつけて、Bluetoothのペアリング設定を完了させる。従来Bluetooth機器同士を繋げるには、機器の検索、暗証番号の入力といった操作が必要で煩雑な面もあったが、NFCによって、「かざすだけで接続」という操作感を実現した。Bluetoothでペアリングしたスマートフォン側には専用アプリが必要で、ワイヤレスでの音楽再生や通話が利用できる。

 「SRS-BTV5」は、直径34mmで出力1.2Wのスピーカーを搭載し、リチウムイオンバッテリーによって約5時間駆動する。大きさは約65×67.6×65mm、重さは約135g。オープンプライスだが店頭価格は8000円前後になる見込み。

 もう一方の「SRSBTM8」は、直径50mmで出力2Wのバスレフ型スピーカーを2つ装備し、約20時間(単3アルカリ電池)動作する。大きさは約245×185×88mm、重さは約1060g。こちらの店頭価格は1万円前後になる見込み。

(関口 聖)

2012/9/10 14:53