AXGP対応、高速起動の「STREAM 201HW」


 「STREAM 201HW」は、Android 4.0搭載のスマートフォン。ソフトバンクモバイルが“4G”と呼ぶ通信方式「AXGP」に対応しており、下り最大76Mbpsで通信できる。OSにはAndroid 4.0を採用、後日Android 4.1にアップデートすることを検討しているが、「時期などは未定」(説明員)となる。プラチナバンドと呼ばれる900MHz帯にも対応し、10月10日に発売される。価格は月月割適用で実質0円となり、毎月980円の割引が受けられる。

 チップセットはクアルコム製で「Snapdragon S4 Pro」にあたる「MSM8960」を搭載。1.5GHz駆動のデュアルコアプロセッサとなり、モデムも1チップ化されたものとなる。MSM8960のモデムは他社製品の場合FDD-LTE方式となっているが、このモデルではFDD-LTEの代わりにTD-LTEと完全互換となるAXGPに対応している。

 記者会見で「全機種対応」とうたわれたテザリングには、12月15日から対応する予定だ。ただし、方法は「現在検討中」(説明員)とのこと。「提供方法も含めて、これから詰めていくところ」(説明員)という状況だ。ただし仕様は一部確定しており、最大8台までの端末を接続可能。USBテザリングやBluetoothテザリングの提供は未定となる。

 4.3インチ、QHD(960×540ドット)のSuperAMOLEDディスプレイを搭載し、大きな特徴として短時間(5秒程度)での高速起動が挙げられる。高速起動はドコモの「Ascend」も対応しているが、仕組みは「パソコンのスリープに近い」(説明員)という。メモリにデータを一時的に蓄積しているようで、「待機電力は限りなくゼロに近い」(説明員)。ただし、バッテリーを抜くと、完全にシャットダウンしてしまうため、高速起動が効かなくなるという弱点もある。

 ストレージ(ROM)は4GB、メモリ(RAM)は1GB。会場の端末を確認した限りでは、アプリをインストール可能なシステム領域には約1.7GBの空きがあった。容量1930mAhのバッテリーを搭載するほか、複数のアンテナを内蔵して、周辺の基地局との繋がりやすくする「ダイナミック シグナル コントロール」に対応。複数アンテナで電波を受信する「ダイバーシティアンテナ」も搭載している。AXGPのほかには、2.1GHz帯、1.5GHz帯、900MHz帯のDC-HSDPAやHSPA+に対応する。

 カメラには800万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用し、1.8秒で10枚連写が可能な「高速連写機能」に対応。サブカメラは130万画素となる。

 ユーザーインターフェイスはAndroid 4.0を独自にカスタマイズしたものとなる。通知パネル上にはWi-Fi、Bluetooth、GPS、データ通信、画面回転のボタンが置かれ、アプリ一覧の並び替えも行える。テーマ機能に対応しており、実機には「ソフトバンク」と「ブリーズ」の2つがセットされていた。通信モードは自由に変更でき、AXGPをオフにして3Gのみとし、消費電力を抑えることも可能だという。

 大きさは約65×133×9.9mm、重さは約131g。連続通話時間は3Gで650分、GSMで430分、連続待受時間はAXGPで178時間、3Gで420時間、GSMで400時間(いずれも静止時)。Wi-FiはIEEE 802.11b/g/nの3方式で、5GHz帯には対応しない。Bluetoothのバージョンは3.0となる。ボディカラーはフレイムブラック、ライトニングブラックの2種類。背面の質感がそれぞれ異なり、前者が光沢感のある仕上げで、後者がマット調になっている。

 このほか、10月31日まで最大1万円分のキャッシュバックキャンペーンも展開される。コースは2つで、期間中にSTREAMを購入すると5000円分のVJAギフトカードがプレゼントされるのがAコース、セットで「ULTRA Wi-Fi 4G」を購入すると1万円分のVJAギフトカードがプレゼントされるのがBコースとなる。キャンペーンには、専用のWebサイトから申し込む仕組みだ。

 大きさは約65×133×9.9mm、重さは約131g。ボディカラーはフレイムブラック、ライトニングブラックの2種類。





(関口 聖/石野 純也)

2012/10/9 11:19