ワイドUXGA液晶、ファミリー向けの「ARROWS Tab F-05E」


 「ARROWS Tab F-05E」は、30代~40代のユーザーをメインターゲットとし、ファミリー層での利用を想定したAndroid 4.0搭載タブレット。約1年前に登場した「ARROWS Tab LTE」の後継モデルとなる。12月発売予定。2年契約などの各種割引施策適用時の実質販売価格は2万円前後を見込んでいる。

 前モデルから引き続き、約10.1インチの液晶ディスプレイを採用。しかし解像度が大幅に向上しており、フルHDを超えるワイドUXGAサイズ(1200×1920ドット)での表示が可能となった。

 バッテリー容量も10080mAhとなり、一般的なスマートフォンとは桁違いの大容量を実現。その上で、設計や構造の見直しによって本体サイズを小型化させている。防水・防塵仕様のため、風呂場やキッチンで使用可能。色剥げを抑えるフィルムコーティングや、ウルトラタフガードも施されている。

 また、専用の卓上ホルダーとACアダプターが製品には付属する。通常のUSB接続と比べて充電時間を短縮する効果があり、ホルダーに載せて約30分充電すれば、10時間程度の使用が可能としている。

 チップセット(CPU)は、クアッドコア(1.7GHz駆動)のTegra 3。フルHD映像や、高精細なゲームアプリも滑らかに表示できるとしている。メモリ(RAM)は2GBで、ストレージ(ROM)は32GB。最大64GBのmicroSDXCカードにも対応する。

 映像を豊かな音響で楽しめるよう、フロントステレオスピーカーを内蔵した。Dolby Digital Plusによるバーチャルサラウンド機能にも対応する。

 ドコモ向けタブレットとしては初めて、スイッチ型の指紋認証センサーを搭載した。ディスプレイ側方のスイッチを押下すると同時に指紋認証すると、タッチパネルに触り直すことなく、画面ロックを解除できる。

 Androidは複数のユーザーによる端末共有を不得手としているが、ARROWS Tab F-05Eでは「スタイルの切替」という概念を持ち込むことで、ファミリー全体で使えるようにしているのも特徴。「キッズスタイル」に切り替えた場合は、起動できるアプリを制限したり、50音キーボードの表示が可能。「かんたんスタイル」はおもにシニア層向けで、文字の見やすさ重視の表示を行う。

 無線LAN(Wi-Fi)はIEEE 802.11a/b/g/n対応。DLNA連携による番組ダビングおよびネットワーク再生もサポートするとしている。DTCP-IPにより、著作権保護番組の再生が可能。また、NOTTVやワンセグも視聴できる。

 メインカメラは約810万画素のCMOS、サブカメラは約125万画素のCMOS。このほか、GPS、MHLによる映像出力、Bluetooth 4.0も利用可能。また、おサイフケータイ機能には非対応ながらNFCをサポートするので、アプリとの組み合わせによりクーポン取得やAndroid Beamを利用できる。ただし、NFCの決済機能(CardEmulation)には非対応。

 通信部はXi対応。11月以降に一部エリアから提供を開始する下り100Mbps通信をサポートする。上りの最大通信速度は37.5Mbps。なお、800MHz帯でのXiサービスにも対応する。3Gでの最大通信速度は下り12Mbps、上り5.7Mbps。

 大きさは約169×259×9.9mm、重さは約580g。連続待受時間はLTE時で約1300時間、3G時で約1800時間、GSM時で1500時間。ボディカラーはWhiteのみ。

 




(関口 聖/森田 秀一)

2012/10/11 11:59