シャープと大阪府立大の電子教科書実験、看護学生にも


 シャープと大阪府立大学は、6月から実施中のタブレット端末を用いた電子教科書実験を拡大した。新たに看護学部の学生も実験に加わって、新たな学習方法の検証が行われる。

 実験では、数多くの教科書を電子化して収録したシャープ製のタブレット(Android 2.3、10.1インチ)端末を学生と教員に貸し出して、臨床実習に活用される。これまでは総合リハビリテーション学部の4年次生に向けて端末が貸し出されていたが、10月からは看護学部の看護学専攻3年次生(92名)にも端末が貸し出されることになった。

 実験対象の看護学生は、在学中、長期の臨床実習に携わる予定で、同実習中は大学に通う機会が減少する。そこで、タブレットに「看護学種サポートシステム(CanGo)」や「事例学習教材」「スキル学習教材」、看護学専攻教科書17冊などを収録し、実習先などで手軽に学べるようにした。

 実験は2013年7月まで行われる予定で、2013年度以降の本格導入に向け、課題などを検証。あわせて他の大学にも取り組みを紹介する。




(関口 聖)

2012/10/16 16:28