LTEと3G間の接続をシームレスに、「Optimized Handover」導入


 KDDI、沖縄セルラーは、11月1日より、LTEと3G間を移動した際に、通信の途切れを最小限にする技術「Optimized Handover」(オプティマイズド ハンドオーバー)を全国で導入する。

 「Optimized Handover」は、LTEエリアから3Gエリアをシームレスに繋げるための技術。3GPPおよび3GPP2で標準化された技術の名称となる。

 LTEから3Gに接続が切り替わる際、通常だと5秒程度のタイムラグがあるという。「Optimized Handover」では、LTEエリアにいるうちに3Gへの接続要求を行っておくことで、シームレスな接続を実現するというもの。これにより1秒以内での接続切り替えが可能になる。標準で300ミリ秒未満と規定されており、余裕を見て1秒以内での接続とアナウンスしているという。

 なお、この技術を実現するためには、基地局側はもとより、端末側が対応している必要がある。2012年冬モデルのうち、LGエレクトロニクス製の「Optimus G」を除くスマートフォンが対応している。「Optimus G」でのサポートは検討中としている。なお、現時点でiPhone 5には非対応となっており、iPhoneでの対応が期待されるところだ。

【訂正 2012/10/25 14時30分】
 記事初出時、「KDDIではこうした技術を導入している事業者は国内ではauのみだとして、『本邦初』としている」と記載しておりましたが、その後KDDIより、NTTドコモの端末も同様の技術を導入しており、発表内容が誤りであったことが明らかにされました。本文より、該当箇所を削除しております。


 




(津田 啓夢)

2012/10/17 12:00