ヤフーとカカオが提携、カカオジャパンは合弁会社に


 ヤフーは、メッセージングアプリ「KAKAO TALK」を提供する韓国のKAKAO Corporationの日本法人、カカオジャパンに出資し、日本市場向けに共同でサービスを展開すると発表した。

 今回の提携では、カカオジャパンの第三者割当増資をKAKAO本社とヤフーが引き受ける形となる。これにより、これまでKAKAOの100%子会社だったカカオジャパンは、ヤフーとKAKAOが50%ずつ出資する合弁会社となる。経営陣は、代表取締役社長にこれまで同様、朴且鎮氏が就任し、取締役にヤフーの小南晃雅氏が就く。またKAKAOのCFOである宋至鎬氏、ヤフーのCMO(チーフモバイルオフィサー)である村上臣氏が非常勤の取締役になる。

 両社では、今後、詳細を協議するとして、現時点で今後のサービスについて明らかにされていない。ただし「LINEは競合になるだろう」と認めており、スマートフォンでメッセージング/音声のやり取りができるコミュニケーションアプリでの協業になる。ヤフーでは、カカオの日本法人に出資することになったのは、日本市場で展開するためと説明。ヤフーの強みである、多種多様なプロダクト、膨大な顧客基盤と、世界で約6500万人に利用される「KAKAO TALK」の強みを活かしていくとのこと。

(関口 聖)

2012/10/19 17:01