ドコモ、青少年向けのスマホや新機能を提供へ


 NTTドコモは、青少年がより安心かつ安全にスマートフォンを利用できるよう、2012年度内に行う取り組みを発表した。子供の利用に配慮したスマートフォンと、アプリを安心して利用できるようにする機能が提供される予定。

 これまでも18歳未満の青少年が携帯電話を利用する環境に向けて、Webフィルタリングサービスや子供向け端末が提供されてきた。一方で、短期間のうちにスマートフォンの普及が進み、携帯電話向けの取り組みがスマートフォンまで満足に行き届かない状況もあった。政府では、2012年7月、「青少年インターネット環境整備基本計画(第2次)」を発表し、スマートフォンなど最新機器への対応などに取り組む方針を示している。ドコモでは、そうした状況にあわせて、青少年のスマートフォンの利用に向けた取り組みを発表した。

 詳細は今後あらためて案内される見込みだが、具体策は端末提供と新機能の2つとなる。そのうち端末については、Webブラウジングやアプリ、電話といった機能について、保護者が制限できる機能を備える予定。ドコモでは「子供のスマートフォン利用意向が高まっているという調査データがあり、一方で保護者からの安心・安全のニーズも高まっている」と説明。既に発売されている「キッズケータイ」は小学生の低学年向けとなるが、そこから、一般的なスマートフォンへの橋渡しとなるような機種の提供が想定されている。

 もう1つの取り組みである新機能は、スマートフォンアプリの利用に関するもの。ドコモでは、現在、新規インストールや起動などを制限できる「あんしんモード」を提供しているが、新機能では、子供の成長にあわせて、簡単にアプリの利用設定などを行えるようになる予定。

 同社では2012年度内にこれらの取り組みを実施していく方針だが、既に発表されている2012年冬モデルでは、取り組みの1つであるアプリ設定機能はプリセットされないとのこと。

(関口 聖)

2012/10/31 16:31