MCF、スマホアプリのユーザー情報管理に関するガイドライン


 モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)は、スマートフォンアプリでのユーザー情報の取り扱いに関して、重要な考え方をまとめた「スマートフォンのアプリケーション・プライバシーポリシーに関するガイドライン」を策定、発表した。

 急速に普及しつつあるスマートフォンでは、従来型のフィーチャーフォンと比べて、格段に多い個人情報をアプリで活用できる。たとえばAndroidでは、個人情報を活用するには、アプリのインストール時にユーザーからの許諾を得る形になるが、流れ作業で「OK」としてしまったり、アプリがどういった情報にアクセスするか、わかりづらかったりすることがある。その一方で、個人情報の流出を図る不正なアプリも後を絶たず、ユーザーにとっては、スマホアプリ全体への不信が募りかねない状況だ。

 こうした中で、今年8月、総務省では、スマートフォンにおけるユーザー情報の取り扱いの方向をまとめた「スマートフォン プライバシー イニシアティブ」を発表し、事業者に対して今後の対策を求めていた。モバイル向けコンテンツの事業者団体であるMCFでは、今回、ガイドラインを策定して、アプリ提供事業者がユーザーにわかりやすく、情報の取り扱い方を示せるようにした。

 ガイドラインでは、総務省が示した方針を踏襲。アドレス帳、電話番号、メールアドレス、通信ログ、検索履歴、Web閲覧履歴、アプリダウンロード履歴、位置情報などについて、ユーザーの同意を得て活用する場合はわかりやすく案内すること、適正な手段で情報を取得すること、苦情などには迅速に対応することなどを挙げている。また、個人情報を利用する目的、第三者への提供や情報収集モジュールの有無を記すことなども求めている。




(関口 聖)

2012/11/13 18:39