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au、「INFOBAR A02」を発表

 KDDI、沖縄セルラーは、INFOBARシリーズのラインナップとして、Androidスマートフォン「INFOBAR A02」を発表した。2月中旬以降に発売される予定で、価格は未定。製造メーカーはHTCとなる。

外観デザイン

 端末全面にディスプレイを配した現在主流のスマートフォンのデザインを踏襲する。ボディにはアルミフレームを採用し、側面部は手に馴染みやすい曲面仕上げとなっている。アルミフレームの上部右側はワンセグ用、下部左側は通信用のアンテナを兼ねている。

 赤基調、白基調、青基調の3タイプのボディカラーがラインナップされ、INFOBARシリーズの特徴の1つともいえる配色パターンは側面部に見て取れる。サイドキーは基調色に合わせて、2色の差し色となっている。

 背面部はバッテリーカバーが外しやすいよう、ツメが入る構造になっており、バッテリーカバーだけでなく、外部接続端子のカバーを開ける際の指かかりになるほか、スピーカーホールとしても機能する。この部分にスピーカーがあり、下部にはストラップホールも用意されている。

背面下部にスピーカーとストラップホールがある。バッテリーカバーを外す際のツメかかりになるほか、外部接続端子のツメにもなる
ストラップホール
端末上部、曲面のアルミフレームの中央にイヤホンマイク端子がある
カメラとフォトライトと赤外線通信部、フォトライトと赤外線通信部の中央にわずかなミゾがあり、これは背面側の環境音を拾うマイクとなっている。ノイズキャンセリング用
端末の隅。繊細な曲面部のガラス処理
外部接続端子
側面部に充電用の端子が用意されている。クレードルの発売は未定
過去のモデルと高さが揃っている

 なお、ボディカラーを活かせる透明なauオリジナルカバーも用意される予定。これを装着すると、サイドキーの差し色が帯状に背面部にまでのびて、さりげない配色パターンからより大胆なデザインに切り替えられる。このほかにも、ボディカラーを活かしたカバーが用意される。

 深澤直人氏によるオリジナルデザインのカバーはボディカラー毎に3タイプが用意される。価格は2940円。

 ドイツ出身ロンドン在住のKapitza(カピッツァ)姉妹をデザイナーに迎えた「posy」は、花束をモチーフとしたクリアケース。また、Airside Nipponによる動物をモチーフとしたクリアケースも用意される。こちらは2415円。ケースはauショップや通販サイトなどで購入可能。

デザインの統一性

 端末デザインはこれまで同様、プロダクトデザイナーとして数々の製品を手がけている深澤直人氏が担当する。また今回、「INFOBAR A01」「INFOBAR C01」と採用されたユーザーインターフェイス「iida UI」も「INFOBAR A02」では進化している。ユーザーインターフェイスは、Webデザインやインターフェイスのデザインで知られる中村勇吾氏が引き続き担当する。

 これまでの製品は、端末デザインとインターフェイスのデザインがそれぞれ別に存在し、箱物と中身とで世界に隔たりがあった部分がある。「INFOBAR A02」では、深澤氏と中村氏がタッグを組むことで、プロダクトとユーザーインターフェイスの境界線を同調させ、全体的な塊感を演出している。

 たとえば、サイドキーの位置は新iida UI(iida UI 2.0)のパネルと連続性を持たせている。画面オフの状態で端末上部左側の電源キーを押すと、電源キーのすぐ下のところから、アプリケーションのアイコンが画面に展開されるなど、ハードとソフトで統一されたデザイン思想がうかがえる。

 さらに今回、端末内のサウンドデザインは、コーネリアスの小山田圭吾が担当している。効果音だけでなく、着信音もコーネリアスによるもので、テレビCMでは端末内の音と同じ音源が採用される。

サイドキーのラインとUIの列がきれいにそろう
端末左上の電源ボタンを押すと、画面左上からコンテンツが展開される
サイドキーでボリュームを調整するすぐ横の画面に音量バーが出る
サイドキーに合わせてロック画面が配色されている。別売りのケースもサイドキーと同じ高さに差し色があるため、端末を取り囲むように差し色が入る

ユーザーインターフェイス

 新しくなったiida UIは、縦スクロールで機能やアプリのパネルを積んでいくこれまでの形式を踏襲しつつ、パネルの機能強化が図られた。恋人や友達など頻繁に連絡する相手にパネル上から直接電話やメールなどが行える。

 また、TwitterやFacebookのパネルではタイムラインが表示され、パネル上から「いいね」も可能だ。音楽のパネルでは、パネルから直接再生も行える。

iida UI
頻繁に連絡する人のパネルを置けば、そこから直接電話やメールができる

 従来のiida UIでもユーザーが自分で撮影した写真をパネル化できた。さらに今回は、写真をアルバム単位で設置できるようになった。画面が切り替わるたびにランダムに写真が切り替わる。新たにデコレーション用のパネルが用意され、穴の空いた部分を埋められる。

 カスタマイズする際の利便性も向上している。これまではホーム画面に当てはめるパネルの大きさを選択してからパネルを置く必要があった。iida UI 2.0では、置いたパネルをホーム画面上でタッチしてその場でサイズを変更できる。ホーム画面上でのピンチ操作に対応する。

プニプニ感を演出するスクロール
サイドキー(ファンクションキー)でよく使う機能にすぐにアクセスできる

 さらに、iida UIには機能やアプリをグループごとに分けて管理できるファンクション機能がある。機能やアプリをフォルダ毎に管理するようなものだ。サイドキーを押下すると、グループ単位でよく使う機能をリスト化して表示できる。カスタマイズして楽しめるiida UIだが、その一方で機能やアプリへのアクセス煩雑になることも懸念される。サイドキーですぐに機能を呼び出すといった利用が可能になっている。

 このほか、アニメーション効果についても、柔らかい印象のあるユニークな演出が用意されている。発表会では、「ゼリーのようなプニプニ感」などと表現されていた。パネルなどをカスタマイズする際も、音と視覚効果が相まって有機的な表現となっている。なお、このプニプニ感の演出が苦手な場合は、ぬめぬめ感などと表現されるこれまでのソリッドなスクロールも設定できる。

従来同様にラインを引いて、フォルダのようにアプリを管理できる
フォルダを閉じると、アプリのアイコンが小さくなって吸い込まれていく

主な仕様

 端末プラットフォームはAndroid 4.1を搭載。IPX5/7クラスの防水性能に加えて、IP5Xクラスの防塵機能もサポートする。

 ディスプレイは、約4.7インチ、1280×720ドットのCG-Silicon液晶(TFT)を搭載する。液晶面のガラスは3Dガラスと呼ばれ、ガラスと端末筐体と一体感をもたせた構造となっている。

 CPUは、1.5GHzクアッドコアの「APQ8064」(クアルコム製)を装備する。チップセットのプラットフォームとしては、Snapdragon S4 Proにあたる。通信用のベースバンドチップは「MDM9615」。メモリは1GB、ストレージは16GB。外部ストレージとして、最大32GBのmicroSDHCカードも利用できる。

 カメラは約800万画素の裏面照射型CMOSセンサーをメインに、サブカメラとして約210万画素のCMOSセンサーを備えている。「HTC J butterfly」と同様に、メインカメラはF値2.0の明るいレンズを採用し、高速起動および連写機能も用意されている。

 ディスプレイ上部のサブカメラも明るいレンズで、画角88度の広角タイプとなるため、複数人での自分撮りにも対応する。撮影した写真は、クラウドサービス「au Cloud」で自動的にバックアップも可能。

 通信は、下り最大75Mbps、上り最大25Mbpsの4G LTE(800MHz、1.5GHz)に対応。3Gエリアでは下り最大9.2Mbps、上り最大5.5Mbps。海外では、CDMAエリアのほか、GSM/GPRS/UMTSエリアで利用できる。microSIMカードに対応する。

 Wi-Fiは2.4/5GHz対応のIEEE802.11a/b/g/nに対応する。Wi-Fiテザリング機能は最大8台まで接続できる。

 おサイフケータイ、NFC、赤外線通信、Bluetooth(v4.0)、ワンセグ、DTCP-IP、auスマートパスなどが利用できる。また、本体上部にはステレオミニジャックを搭載する。音楽再生用にBeats Audio技術を採用する。また、緊急速報メールや安心セキュリティパックなどもサポートする。

 バッテリー容量は2100mAhで、LTEでの連続待受時間は約430時間、3Gでの通話時間は約900分。

 このほか、側面部には小さく接点が設けられている。発表時点で卓上ホルダーの提供は未定だが、クレードルが用意される可能性もあり、担当者は未定だが前向きに検討していることを話していた。接点部分は急速充電に対応しているという。なお、スペック面で似た部分のある「HTC J butterfly」もクレードルが用意されると案内されていたが、未だ提供されていない。

 大きさは約70×138×9.7mmで、重さは約147g。ボディカラーは、NISHIKIGOI(赤)、ICE GRAY(白)、AOAO(青)の3タイプ。

機能の違い

 「INFOBAR A02」は、昨年12月発売のHTC製「HTC J butterfly」と共通する部分も多いが、いちがいにベースモデルとは言い難い仕様となっている。たとえば、スマートフォンの顔とも言えるディスプレイは、「HTC J butterfly」が5インチのフルHDであるのに対して、「INFOBAR A02」は4.7インチのHDサイズとなっている。

 また、CPUは同じだが内蔵メモリは1GBと「HTC J butterfly」の2GBよりも小さい。担当者によると、5インチのフルHDサイズの「HTC J butterfly」では2GBが必要だったが、4.7インチでHDサイズの「INFOBAR A02」では、コストの安い1GBでも充分動くという。

 このほか高さは138mmと、「HTC J butterfly」の143mmよりも短い一方で、重さは約147gと「HTC J butterfly」の約140gよりも重い。138mmという高さは、2001年のコンセプトモデル、2003年の初代INFOBAR、2007年のINFOBAR 2と共通している。

 なお、バッテリーは「HTC J butterfly」よりも大きく、待受時間や通話時間も長くなっている。防水モデルだった「HTC J butterfly」と比較すると、「INFOBAR A02」は防水に加えて、防塵対応となる。

 このほか、2011年6月の「INFOBAR A01」と比較すると、スペック面だけをとっても大きく向上している。メーカーは初代の鳥取三洋から、シャープ、そしてHTCへと移り変わった。

(津田 啓夢)