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HTC、アルミボディの“新しい”「HTC One」

HTC、アルミボディの“新しい”「HTC One」

 台湾のHTCは、グローバル向けのAndroidスマートフォンの新機種「HTC One」を発表した。欧州や中東、アジア太平洋地域で3月より発売される。そうした発売予定地域に日本は含まれていない。

 「HTC One」は、継ぎ目のないアルミボディに4.7インチのフルHDディスプレイを搭載し、いくつかの新機能が用意されたAndroidスマートフォン。ソフトウェアプラットフォームは、最新の“Android Jelly Bean”とされており、4.1以降になると見られる。チップセットはクアルコム製の「Snapdragon 600」で、1.7GHz駆動のクアッドコアCPUとなる。32GB、あるいは64GBのストレージで、メモリは2GB。通信方式として、W-CDMA/HSPA(850/900/1900/2100MHz)に対応するほか、いくつかの国ではLTE版も提供される予定。

 カメラは「HTC UltraPixel Camera」と呼ばれ、HTCでは、従来のカメラ機能と比べて3倍明るく撮影できると説明。約400万画素、画素ピッチが2μm、1/3というサイズの裏面照射型センサーを採用する。レンズはF2.0、28mm。1080pのフルHD動画撮影やHDR動画撮影も可能となっている。

 特徴的な新機能として、「HTC BlinkFeed」「HTC Zoe(ゾーイ)」「HTC BoomSound」の3つが紹介されている。「HTC BlinkFeed」は、“ライブなホームスクリーン”とされ、さまざまなニュース、ソーシャルサービスなど、複数のサービスをひとまとめにして、その最新情報をチェックできる。ニュース関連コンテンツでは、EPSN、ロイターなどのサービスが利用できるとのこと。

 「HTC Zoe」は、カメラで撮影した静止画や写真を楽しめる機能。一度シャッターを押すと、20枚の写真と3秒の動画を撮影し、その瞬間をダイナミックに切り取って動画と静止画を組み合わせた、ユニークな形でのギャラリーを楽しめる。

 「HTC BoomSound」は楽曲再生や動画での音響に活かされる機能。HTC Oneの前面には2つのスピーカーが搭載されており、内蔵アンプによって、より大音量で、音のゆがみを抑え、解像感を高めているという。

 大きさは137.4×68.2×9.3mm、重さは143g。NFC、Bluetooth 4.0(aptX対応)、Wi-Fi、DLNA、MHLなどに対応する。これまでHTCのスマートフォンでは、「HTC One V」「HTC One X+」など、さまざまな「HTC One」シリーズが存在しているが、今回の新機種は“The new HTC One”として発表されている。

関口 聖