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HTML5枠など新設、「KDDI ∞ Labo」第4期参加チーム発表

 KDDIは、起業支援プログラム「KDDI ∞ Labo」の第4期の参加チームを発表した。書類選考や面接の結果、HTML5枠や学生枠、KDDI社内の2チームを含め合計7チームが選定されている。

「KDDI ∞ Labo」第4期の参加チーム

 22日には、開発スペースが提供される東京・渋谷の渋谷ヒカリエにて参加チームのお披露目と簡単なプレゼンテーションが行われた。

KDDI 新規ビジネス推進本部 戦略推進部長 KDDI ∞ Labo長の江幡智広氏

 挨拶に登壇したKDDI 新規ビジネス推進本部 戦略推進部長 KDDI ∞ Labo長の江幡智広氏は、今後3カ月に渡って議論を重ね開発することを説明し、「KDDIの社員も積極的に関わらせていく。高い志に我々自身も感化されながら進めていきたい」と語った。また、財務、法務面でのアドバイスのほか、スタートアップ企業に参加した外部の役員、KDDIのサービス企画の立ち上げメンバーなどもアドバイスを行うとし、「会社全体で支援できる形にしていきたい」と支援体制を充実させていく方針を示している。

 この日は各チーム5分間の持ち時間で、それぞれが企画しているサービスのプレゼンテーションが行われた。今後は1.5カ月後を目処に中間報告を行い、3カ月後にひとまずの完成を目指す。このタイミングで再び報道陣向けに発表会が開催される見込みとなっている。

参加7チームの概要

 「Class」(クラス)は、株式会社We-bが開発するサービスで、学校の“クラス”をコンセプトにしたクローズドSNS。代表は真子就有氏。見ず知らずでも同じクラスになったことをきっかけに仲良くなっていくという、学生時代のクラス(学級、教室)特有の偶然性や親密さを「だれもがかつて体験したUX(ユーザー体験)」とし、このサービスでもランダムに選ばれる同い年の男女の会員、合わせて10人でグループを決定する。学生時代に流行した情報など、共通の話題などでコミュニケーションを図っていく。収入はプロフィールのためのテンプレートやチャット用のスタンプなどを予定している。また、欧米でも学校のクラスに対し同様の体験があるとし、北米向けにサービスの提供も予定する。

真子氏
「Class」は学校のクラスが持つ偶然性や親密さをクローズドSNSとして提供

 「Kawaii Museum JPN」(カワイイ ミュージアム ジャパン)は、株式会社Eunoが開発するサービスで、「カワイイ」をテーマにしたキャラクターやグッズの情報を主に海外向けに発信しつつ、海外向けにグッズ販売や流通プラットフォームの構築を行っていく。代表は田中丈登氏。すでに同じコンセプトのキャラクター紹介ページがFacebook上で運用され、海外のユーザーを中心に人気を博しているという。検討しているeコマースでは、キャラクターやグッズの特徴を生かし、衝動買いを促すような差別化も検討される。

田中氏
海外向けにキャラクターコンテンツの流通プラットフォーム構築を目指す

 「Canvas Creator」(キャンバスクリエイター)は、株式会社ヒトクセが開発する、主にWebアプリのデザイン面での開発を簡素化するHTML5開発ツール。代表は宮崎航氏。「KDDI ∞ Labo」に新設されたHTML5枠で選出された。宮崎氏は、HTML5によるWebアプリの開発について、「ネイティブアプリの開発より、デザイン面が難しい」と指摘。デザインにCSSを使用するのは、スマートフォン向けユーザーインターフェイスの開発には向いていないとし、HTML5のキャンバス機能を使った「Canvas Creator」では、デザインを視覚的に行えるとする。Webアプリの開発者向けに訴求していくほか、開発されたアプリを展開しやすいように、アプリマーケットとの連携も検討されている。

宮崎氏
HTML5におけるデザイン面での開発簡略化を狙う

 「mygrow.jp」は、Life is Tech!株式会社のプロジェクトで、学習、教育、成果といった成長を記録し、共有できるサービス。代表は水野雄介氏。ユーザー個人がこれまで学んできた過程や内容、指導の情報を蓄積・共有することで、新たな教育や指導を受ける際に、これまでの実績を内容に反映させたり参考にしたりできるという。Webサイト上で提供されるサービスで、簡便化された使い勝手もアピールされた。

水野氏
個人に合わせた教育を、ログの構築で解決していく

 「TRAPRO」(トラプロ)は、一般社団法人リディラバのメンバーが開発するサービスで、学生枠で選出された。代表は安倍敏樹氏。大小さまざまな社会問題について、問題の提起や共有、支援者の募集などを行うことで、「問題意識を集める」というプラットフォームで、実際に問題解決に向けてどう行動すればいいのかなどの情報が提供され、各NPO団体と個人をつなぐ仕組みの構築が図られる。

安倍氏
社会問題の提起や、支援を含めて行動を促せるようなプラットフォームを目指す

 「1week recipe service」は、KDDI研究所の社員が企画するサービスで、家庭の1週間のレシピを1発で決定するというもの。代表は高木佳彦氏。レシピが決まった後に好みに応じて修正していけば、ユーザーの嗜好に合わせて最適化されていくほか、ほかのユーザーの好みを取り入れてレシピの傾向にバラエティを持たせることも可能になっている。

高木氏
素材を入力すれば1週間のレシピが決定。他人のレシピを反映させることも可能

 「いちゃつい」は、KDDIの社員が企画するサービスで、カップルがデート中に使えるというアプリ。代表は古川大資氏。デートで訪れた同じ場所の写真やメッセージをそれぞれのアカウントで同時に投稿できるといった、デート中に便利な機能が提供される。Twitterと連携したアプリは第1弾とし、今後もショッピングや観光のレコメンドなど、デート中に便利なアプリの提供を目指す。

古川氏
遠距離恋愛のサポートではなく、デート中に使えるというアプリ。“スマートデート”を標榜し「KDDIの事業にする」という野望も語った

 上記の7チームのうち、「1week recipe service」「いちゃつい」はKDDIの社員が企画したものだが、実際の選考にあたっては、ほかのチーム同様に企画内容や面接を基準に選考されている。

(太田 亮三)