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ソフトバンクモバイルがガンホー株TOB、連結対象に

 ソフトバンクモバイルは、3月25日、関連会社のガンホー・オンライン・エンターテイメントの株式を公開買い付け(TOB)で取得すると発表した。ガンホー側はこの買い付けに対して賛同の意を表明している。

 ガンホーは、オンラインゲームを中心に提供するソフトバンクグループの持分法適用関連会社。代表取締役会長は孫泰蔵氏で、代表取締役社長は森下一喜氏。パソコン向けオンラインゲームに加え、近年はスマートフォン向けゲームタイトルにも注力している。

 同社の「パズル&ドラゴンズ」は、提供開始から1年で累計1000万超、「ケリ姫」シリーズは累計500万超のダウンロードと、スマートフォン向けアクションパズルRPGでヒットを飛ばしている。また、昨年9月には経営シミュレーション「CRAZY TOWER」も配信が開始され、こちらも100万ダウンロードを突破した。

 ソフトバンクモバイルの買い付け予定数(上限)は7万3400株で、ガンホー総株式の6.37%にあたる。買付額は1株あたり34万276円で、予定株を全て買い付けた場合は249億7600万円かかる。

 ソフトバンクではTOB後もガンホーの経営陣は現状を維持する方針を示し、ガンホー側の独立性は保たれるとしている。その一方、買い付け後のガンホー株式の保有割合において、33.63%をソフトバンクBB、6.37%をソフトバンクモバイルが保有する形になる。上場は維持される見込みだが、ソフトバンクグループの決算に、これまで連結ではなかったガンホーの業績が反映されることになる。この結果、ソフトバンクでは、2014年3月期(2013年4月〜2014年3月)第1四半期に約1700億円が計上される予定という。

 ソフトバンクは今回、経営戦略の一環として、大阪証券取引所のJASDAQに上場しているガンホー株式を取得する計画。ソフトバンクの代表取締役社長である孫正義氏は、ソフトバンクモバイルやソフトバンクBBの代表取締役社長兼CEOでもある。

 ガンホーの現在の筆頭株主はソフトバンクBBであり、第2の大株主はハーティス。ハーティスは、ガンホー会長である孫泰蔵氏の資産管理会社で、泰蔵氏は孫正義氏の弟。今回の買い付けは、第3位のアジアングルーヴとの間で行われる。アジアングルーヴは、孫泰蔵氏が設立した旧インディゴホールディングスのことで、現在は持ち株会社。今回のTOBで孫正義氏は、ハーティスと覚え書きを結んでいる。なお、アジアングルーヴ保有の残りの株式比率は8.1%で、今後も株式を保有維持する見込み。

(津田 啓夢)