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日本通信、KDDIとソフトバンクモバイルに相互接続を申し入れ

 日本通信は、KDDIとソフトバンクモバイルに対し、28日付で正式に相互接続の申し入れを行ったと発表した。どちらもレイヤー2接続の申し入れを行っている。

 日本通信はこれまで、KDDIとレイヤー3接続で基本合意したことはあったが、サービスの商用化までには至らず、相互接続は行われていない。ソフトバンクモバイルについても、これまで相互接続は行われていない。今回の2社に対する相互接続の申し入れは、NTTドコモを含めた3キャリアの通信サービスの競争がLTEを中心に進展していることも影響しており、日本通信ではかねてから標榜する「マルチ・ネットワーク・キャリア」を実現するものとして、複数キャリアのLTE網を統合的に使用できるサービスなどの構想を明らかにしている。

 レイヤー2接続は、MVNO側で、認証設備に加えてGGSN、PGWなどのゲートウェイ設備を用意する接続方式。認証設備とゲートウェイ設備が連携することで、幅広い種類のサービスを提供できる。日本通信は、NTTドコモの3GおよびLTE網でレイヤー2接続を行っている。

 日本通信では今回のKDDI、ソフトバンクモバイルに対する相互接続の申し入れについて、相互接続時の具体的な内容を含めて「ドコモと日本通信で道は作ってある」と説明。MNOにおけるMVNOの受け入れに関するルールや、MNOからは1カ月以内に回答するなどの接続約款に照らし合わせた上で、「よほどの理由がない限り、相互接続の拒否は考えづらい」という見解を示しており、サービスの展開についても「今後の展開にご期待ください」としている。

 KDDIでは、「申し入れがあったことは事実」と認めた上で、MVNOからの相互接続の申し入れは「通常は守秘義務のある協議。申し入れのあった時点でKDDI側からMVNOを公表することはない」とし、一般論として「受理した上で、精査して協議を行う」とコメントしている。

 ソフトバンクモバイルでは、「申し込みがあったのは事実」とし、「今後、日本通信と協議を行っていく。現時点で決まっていることはない」とコメントしている。

(太田 亮三)