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NEC、“携帯端末事業撤退”報道にコメント

 NECは、携帯電話端末事業からの撤退などと伝えられた一部報道を受けて、コメントを発表した。何も決まっていないとしている。

 報道では、自社生産の打ち切りで事実上、携帯電話端末事業から撤退すると伝えられた。これに対し、NECでは「当社から発表したものではない。携帯電話端末事業を競争力あるものとするため、さまざまな検討を行っているが何も決定していない」とコメントしている。NECの携帯端末事業(モバイルターミナル部門)を担当する子会社であるNECカシオモバイルコミュニケーションズでも、NEC本体と同様の見解を示している。

 NECでは、携帯電話関連で、基地局事業、フィーチャフォンおよびスマートフォンの携帯電話端末事業を展開している。モバイルターミナル部門はNECカシオの事業だけで構成されており、タブレットはNEC本体の別部門での担当となっている。なおNECカシオは、NECが70.74%、カシオ計算機が20%、日立製作所が9.26%出資しており、NECの連結子会社。国内での端末供給だけはなく、最近ではメキシコ最大手の携帯事業者(3月15日付け)や韓国の通信事業者であるLG Uplus(3月18日付け)に端末を供給するなど、海外事業にも注力している。

 NECが示す2012年度通期の業績予想では、モバイルターミナル部門の売上高は2960億円(前年度比1.7%減)、営業利益は100億円と黒字になる見込みで、前年度より90億円、利益が増加するという。2月の決算会見で「NECカシオは第3四半期で黒字となり、第4四半期も黒字が続く」との見通しが示されたものの、上期の赤字が影響する可能性も紹介されている。

(関口 聖)