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KDDI、基地局の長期停電対策が完了

KDDI、基地局の長期停電対策が完了

 KDDIは、東日本大震災を受けて進めてきた基地局の長期停電への対策が完了したと発表した。

 今回、長期停電対策として、商用電力・太陽光・蓄電池と3つの電力を用いる「トライブリッド基地局」が100局導入されるとともに、2000の基地局ではバッテリーによる24時間の稼働が可能になった。

 トライブリッド基地局は主に郊外で、バッテリー稼働による24時間化が施された基地局は市町村役場や県庁所在地など、災害発生時に対策本部が設置されるような場所の基地局となる。また1日あたりの乗客数が10万人以上の主要駅をカバーする基地局も24時間化されている。

 KDDIでは今後、船舶に基地局設備を搭載して、海上からエリアを復旧させる手法の実用化を目指す。また1つの基地局で、通常よりも大幅に広いエリアをカバーする“大ゾーン基地局”についても2013年度末までに首都圏中心で10局、導入する方針。

関口 聖