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ICT総研、関西で電車移動中のスマホの繋がりやすさを調査

 ICT総研は、関西地域における電車移動中のスマートフォンの繋がりやすさを調査し、結果を明らかにした。合計で7時間34分57秒にわたる実測調査が行われ、エリアの広さ、切れにくさの2つの指標で3キャリアの比較が行われている。調査期間は2013年4月1日〜3日の日中。JRの大阪環状線については19時台の混雑時間帯に測定されている。

 調査結果によれば、調査時間の合計に対して圏外でなかった割合を示した「受信エリアの広さ」は、auが7時間19分14秒、圏内時間の比率は96.5%でトップになった。2位はソフトバンクで、7時間18分13秒、96.3%とわずかの差。3位はNTTドコモで、7時間13分39秒、95.3%となった。

 「切れにくさ」は、合計測定時間に対し、音声通話の接続に成功していた時間の割合で算出された。電車内のため、調査中では実際の通話はせず、音声通話の接続を計測するツールが開発され計測された。1位はソフトバンクで、通話が可能だった時間が7時4分13秒で、比率は93.2%だった。2位はauで7時間3分26秒、93.1%と僅差。NTTドコモは7時間1分3秒、92.5%だった。

 また、測定時間におけるLTEの比率ではNTTドコモが65%でトップ、2位がソフトバンクの63%と続いた。一方で、トップのドコモでも65%にとどまったことから、関東と比較してもLTEはまだ整備途上であるとしている。auは、調査で使用した端末がiPhone 5だったことから2GHz帯のみの調査となり、Android端末向けのLTEエリアは調査の対象外。auの調査時間におけるLTE比率は40%にとどまった。

 ソフトバンクはエリア改善のアピール通り成果が見られる一方、大阪市営地下鉄の御堂筋線でエリア展開が他社と比較して遅れており、全体の結果に影響した。ドコモはエリアの広さ、切れにくさともに全体として他社に及ばなかったが、「切れにくさ」においては、JR 東海道本線、山陽本線(大阪〜姫路)、JR大阪環状線(天王寺〜天王寺)、JR奈良線(京都〜奈良)などで他社を上回る安定感を見せたほか、LTEでは苦手なエリアが少ないなど先行して提供している強みも明らかになった。

 調査に使用された端末はすべてiPhone 5で、ドコモについてはSIMロックフリー版のiPhone 5にドコモのSIMカード(nanoUIMカード)を装着して調査された。ICT総研ではドコモの調査方法について、検証のためにドコモのAndroid端末「GALAXY S III」でも同じ条件で調査し、その結果と遜色が無かったとしている。

(太田 亮三)