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ドコモ協力のクレジット決済ソリューションが銀聯カード対応に

 リンク・プロセッシングとNTTドコモは、スマートフォンを決済端末として利用するリンク・プロセッシングのクレジットカード決済ソリューション「Anywhere」が中国人観光客を対象にした銀聯(ぎんれん)カードの決済に対応したと発表した。また、手数料を安価に設定した「一括契約サービス」の提供も開始する。ドコモは取次などを通じて、ドコモのAndroid端末を使った決済ソリューションを推進していく。

 「Anywhere」で対応するカードは、Visa、MasterCardに加えて、新たに銀聯カードが追加される。これらはいずれも、複数回払いにも対応する。

 「Anywhere」ではまた、新たに提供する「一括契約サービス」において、スタンダードプランで決済手数料を3.48%+10円(税抜)に設定。4~5%が多い競合サービスと比較して、中小企業や個人事業主でも導入しやすくなっているという。初期費用は3万6500円で、スマートフォンやタブレットのイヤホンジャックにケーブルを接続する「カードリーダー兼PINパッド」と、レシートを印刷するオートカッター付きのモバイルプリンター(Bluetooth接続)が含まれる。クレジットカード決済時の暗証番号は「カードリーダー兼PINパッド」上で暗号処理が行われ、スマートフォン側に暗証番号に関連したデータは保存されない仕組み。導入企業や個人事業主は、ドコモのAndroidスマートフォンもしくはタブレット(Android 2.3.5~、Bluetooth対応)を別途用意する。

 「一括契約サービス」では、リンク・プロセッシングに申し込みを行い、カード会社の加盟審査が終わると、モバイル端末上でVisa、MasterCard、銀聯の各カードの決済が利用できるようになる。また、スマートフォン上では、売上と連動する簡易POSレジ機能や、取引明細をリアルタイムに照会する機能、CSVファイルダウンロード機能などを無料で利用できる。

 「Anywhere」では今後、「カード決済継続課金サービス」やマルチペイメント、デビット、電子マネーなどへの対応を今年度中に行う予定。電子サインや、プリンターが不要になるEメールレシート機能なども計画されている。

太田 亮三