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auのiPhone/iPad、メール障害が復旧

 KDDIは、auのiPhoneとiPadで発生していたメールの通信障害について、19日2時54分に復旧したと発表した。復旧までの45時間24分、メールやカレンダーなどの処理に時間がかかり、利用しづらい状態が続いた。

 17日~19日に発生した通信障害では、auのiPhoneとiPadユーザーのうち、Eメール(ezweb.ne.jp)のリアルタイム受信設定をしているユーザーで、メールの送受信、あるいはカレンダーや連絡先、リマインダーの同期処理に時間がかかる状態となっていた。一方、音声通話やWebブラウジング、アプリなどインターネット接続に問題はなかった。これにより最大127万人に影響した。

16日にも障害、負荷制御で対策

 auのiPhone、iPadでは、17日~19日の障害と同じ条件のユーザーにおいて、16日にも障害が発生し、同じくメールが利用できず、カレンダーなどの利用にも影響が出ていた。16日の障害は最大288万人に影響したと見られている。

 16日の障害は一端同日中におさまった。また、障害発生中にメールが滞留し、利用が集中したことから送受信に時間がかかる状態となったものの、こちらも17日3時15分には解消されていた。

 しかし、その2時間15分後の17日5時30分、設備への負荷が高まり、メールが利用しづらい状態に陥った。障害は17日、18日の日中も続き、KDDIでは同期しようとするサーバー側の処理を制御して負荷を下げるという対策を進めた。その甲斐あってか、18日には徐々に状況は改善され、利用しやすい形となっていき、ユーザーが就寝する時間帯である夜遅くになって落ち着いたことで19日2時54分に復旧した。

原因は調査中

 同社によれば原因は調査中とのこと。最初に起きた16日の障害発生時には、サーバーメンテナンスが行われており、障害との何らかの関連が疑われるところだが、人為的なミスなのかシステム面での不具合なのか、と言った面を含めて、原因はまだ明らかになっていない。

 また17日~19日の障害発生についても、負荷が高まったことによる障害とされながら、発生した時間は、通常ならば利用が少ない朝の5時台。こうした面も踏まえつつ、同社では速やかな原因究明に努める方針で、判明次第、別途、発表される見通し。

関口 聖