ニュース

5型フルHD、クアッドコアCPUにフルセグ対応の「ARROWS A 202F」

 「ARROWS A(アローズ・エース) 202F」は、5インチフルHDディスプレイに、1.7GHzクアッドコアCPUを搭載した富士通製のAndroidスマートフォン。6月下旬以降に発売される予定。

 プラットフォームはAndroid 4.2。30代後半の男性がメインターゲットとし、ソフトバンクの夏モデルではAQUOS PHONE Xx 206SHと並んでハイエンドモデルに位置づけられる。防水やおサイフケータイなどの基本機能に加え、富士通独自機能として、指紋認証センサーなども搭載している。

 ディスプレイは約5.0インチ、1920×1080ドット(フルHD)、最大1677万色表示のTFT液晶を搭載。ブルーライトカット機能が用意されている。

 地デジの受信機能としてはワンセグに加え、家庭用テレビと同じフルハイビジョンのフルセグの視聴にも対応している。ただしフルセグの録画には対応しない。視聴時は、電波状況に応じてワンセグとフルセグを自動切り替えする機能も搭載するが、環境に応じて手動でどちらかのモードに固定することもできる。

 フルセグはノイズに弱いため、視聴する場所だけでなくアンテナの方向などの影響も受けやすい。内蔵の伸縮ロッドアンテナだけでフルセグの視聴は可能だが、移動環境での視聴にはそれほど適していない。外部アンテナ用の端子は用意されていないが、発表会の展示では、市販のクリップ式の拡張アンテナが使われていた。

 富士通独自の特徴機能としては、背面に指紋認証センサーを搭載し、各種セキュリティ・プライバシー保護機能を搭載している。従来機種同様に、指紋認証センサーはプッシュボタンになっていて、スリープ解除や画面ロックにも利用できる。指紋はパスワードやパターンの代わりにロック解除やプライバシー保護などに利用できる。

 指定した連絡先について、電話帳内での表示や電話・メールの着信を隠す、富士通独自のプライバシー保護機能を搭載している。メールに関しては、キャリアメールのS!メールやGmail、SMS、プロバイダのメールに対応する富士通製の統合メーラー「NX!メール」をプリインストールしていて、同アプリを使えば、特定の連絡先からのメールを隠すことができるようになっている。NX!メールは、S!メールやGmailのプッシュ受信にも対応しており、このメールアプリだけで一通りのメール/メッセージが管理できるようになっている。S!メール専用のアプリは搭載しない。

 FacebookやLINEなどのサードパーティ製のアプリによるメッセージ通知については、発信者別などのプライバシー保護はできないが、プライバシーモード中はプライバシー指定されたアプリがホーム画面に表示されなくなり、さらにプライバシー指定されたアプリの着信通知も通知パネルに表示されなくなるようになっている。

 指定したアプリの起動時にパスワードや指紋の認証を必要とする機能については、従来は「milock」というアプリをプリインストールすることで実装していたが、本モデルでは富士通内製となり、システムに統合されるようになった。

 バッテリー容量は3020mAh(通話時間や待受時間は未定)。バッテリーの大容量化をしつつサイズを維持した代わりに、背面カバーを外してバッテリー交換をすることはできなくなった。

 富士通独自のセンシング技術応用機能であるヒューマンセントリックエンジンを搭載し、従来の富士通製スマートフォン同様に、端末を手に持っているかどうかを検知してディスプレイ消灯を制御する「持っている間on」機能、机など水平な場所に置くと約5秒後にスリープ状態になる「水平時すぐにスリープ」機能と言った省電力機能を利用できる。新機能としては、端末が移動状態にないことを検知し、GPS測位などのバッグラウンド処理に制限をかける省電力機能が搭載されているという。

 UI面では、富士通製のホーム画面を搭載。ホームキーなどはハードウェア式ではなく、画面最下段に表示するソフトウェア式。オリジナルの機能としては、ソフトウェアキー表示エリアにある「↓」のアイコンをタップすると、画面表示が下にスライドする「スライドディスプレイ」というものを搭載している。これは、画面が5インチになったことにより、片手では困難になった画面上部でのタッチ操作をサポートする機能。スライドディスプレイ中は画面下半分が隠れるようになるが、画面上半分が下に降りてくることで、指が届くようになる。

 このほか、従来機種で搭載していたスライドインランチャーなどの機能は引き続き搭載されている。また、卓上ホルダで充電するときは、専用の「シアターモード」というランチャー画面が表示されるようになっている。

 メインカメラは約1310万画素の裏面照射CMOS、サブカメラは125万画素のCMOSとなる。メインカメラにはExmor RSを使っていて、動画HDR撮影にも対応する。カメラアプリは従来モデルから刷新されていて、UIがシンプルなものになった。フィルタなどの特殊撮影機能は搭載されず、ダウンロードアプリに任せる形で、メニューにはHDRやパノラマ、撮影サイズといった切り替え操作が必要になる項目だけが残されている。

 シーン別撮影機能などもUIとしては残されていないが、裏では従来の自動シーン判別のような処理が働いている。UIをシンプルにした代わりに、オート撮影機能に力が入れられていて、たとえば食べ物であれば美味しそうに、人物はキレイに撮れるよう、徹底的にチューニングが行なわれているという。初心者でも簡単に美しく撮れることを重視しているという。

 CPUは、クアルコム製の「APQ8064T」(Snapdragon 600)で、1.7GHzのクアッドコア。システムメモリは2GBで、ストレージ容量は64GB。外部メモリとして、最大64GBのmicroSDXCカードが利用できる。防水防塵仕様はIPX5/IPX8/IP5X。おサイフケータイとNFCの両方に対応する。

 通信方式は、AXGP方式のSoftBank 4G(2.5GHz)、W-CDMA(900MHz/1.5GHz/2.1GHz)に対応。海外ではW-CDMA/GSMをサポートする。SIM形状はnanoSIM。無線LANは2.4GHzおよび5GHzのIEEE802.11a/b/g/nc(ドラフト版)に対応。Bluetooth 4.0に対応し、従来機種同様にシステムが標準でBluetooth通知デバイスの設定メニューを持っている。

 大きさは約69×139×9.9mmで、重さは約158g。ボディカラーはグレースブルー、ピンク、ブラック、ホワイト。

(津田 啓夢/白根 雅彦)