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4月の携帯・PHS契約数、ドコモの苦戦が目立つ

 電気通信事業者協会(TCA)は、2013年4月の携帯電話・PHS契約数を発表した。

純増数とMNP

 各社の契約純増数は、ソフトバンクモバイルが26万4400件、auが20万9500件、ウィルコムが3万8500件、NTTドコモが1300件となった。

 携帯電話番号を変更せずに携帯電話会社を移行できるMNP制度の利用状況は、auが7万4400件、ソフトバンクが4万9700件の転入超過となる中、ドコモは12万5400件の転出超過となった。

 無線ブロードバンドサービスでは、「SoftBank 4G」の通信網を提供しているWireless City Planningが10万9400件、UQコミュニケーションズが4万9700件の純増となっている。

ドコモ苦戦

 4月、ソフトバンクは16カ月連続で純増契約数で首位となり、auは、MNPで19カ月連続でトップを獲得した。

 最大契約数を誇るNTTドコモは、新年度に入ってからも顧客離れが止まらない。4月の契約数はかろうじて純増を記録したものの、関東甲信越地域を除いたエリアでは、いずれも純減となった。MNPの顧客流出も10万件を超えている。

 NTTドコモでは、MNPの流出は3月よりも小さくなったとする一方で、「大きな数字と認識している」と話す。販促施策となる応援学割や母の日プレゼントなど家族をキーワードに訴求していくという。

 今年1月、他社のiPhone販売の影響や春商戦の買い控えを理由にドコモは純減し、進学就学など繁忙期の3月には純増するも、MNPは18万件超の転出超過を記録した。5月15日には夏モデルの発表会を控えており、担当者は「夏商戦で盛り返していきたい」と話していた。

通信別、プリペイド、モジュール、ネット接続など

 TCAの集計結果としてはこのほか、通信方式別やプリペイド契約数、通信モジュール数なども公開されている。

 通信方式別では、ドコモのW-CDMA方式が66万6400件の純減となる一方、LTEサービス「Xi」については66万7800件の純増となった。iPhone 5の発売以降、KDDIとソフトバンクは通信方式別に報告しておらず、両社のLTEサービスの普及状況は利用者側から確認できなくなっている。

 プリペイド契約の端末については、ソフトバンクが1500件、auが1600件、ドコモが2万8300件の純減を記録している。

 デジタルフォトフレームや組込機器などが含まれる通信モジュール分野では、ソフトバンクが7万5400件、ドコモが2万100件、auが7700件の純増となった。

 このほか、インターネット接続サービスでは、ソフトバンクのYahoo!ケータイなどが19万7500件、auのEZweb/ISNET/LTE NETが14万3300件の純増、ドコモのiモードおよびspモードは9万5100件の純減となった。

【携帯電話:各グループごとの加入者数および総計】

事業者 純増数 累計
NTTドコモ 1,300 61,537,300
KDDI 209,500 37,918,800
ソフトバンク 264,400 32,743,900
総計 475,100 132,200,000

【通信方式別:NTTドコモの加入者数】

事業者 純増数 累計
NTTドコモ【W-CDMA】 -666,400 49,303,500
NTTドコモ【LTE】 667,800 12,233,800

【内訳:通信モジュール】

事業者 純増数 累計
NTTドコモ 20,100 3,189,600
KDDI 7,700 2,291,400
ソフトバンク 75,400 2,975,500

【内訳:インターネット接続サービス契約数】

サービス 純増数 累計
iモード/spモード -95,100 50,877,300
EZweb/ISNET/LTE NET 143,300 30,430,600
Yahoo!ケータイなど 197,500 25,016,100

【内訳:プリペイド契約】

事業者 純増数 累計
NTTドコモ -28,300 129,300
KDDI -1,600 192,400
ソフトバンク -1,500 817,500

【PHS:加入者数】

事業者 純増数 累計
ウィルコム 38,500 5,124,400

【BWA:各グループごとの加入者数】

事業者 純増数 累計
UQコミュニケーションズ 49,700 4,133,900
Wireless City Planning 109,400 1,326,100

(津田 啓夢)