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iモードからの乗り換えをサポートする「シンプルUI」

 NTTドコモは、2013年夏モデルの一部機種で、新たなホームアプリ「シンプルUI」を搭載する。対象機種は「MEDIAS X N-06E」「ELUGA P P-06E」の2機種で、どちらも初期設定のホームアプリが「シンプルUI」となる。

 「シンプルUI」は、iモード端末の操作性をある程度踏まえ、スマートフォンらしい使い心地もあわせて取り入れた、新たなホームアプリ。ロック解除直後の画面は、最上部にグーグルの検索、中央部に時計、下部にiモード端末風のメニューアイコンが表示される。フリックして左方向の画面に切り替えると発着信履歴が表示される。このうち時計はウィジェットとして削除することもできる。

シンプルUI
右方向へ切り替えた画面は通常のAndroidのホーム画面と同等

 下部のメニューアイコンには「電話」「電話帳」「メール」「カメラ」「写真」「ブラウザ」「アプリ(アプリ一覧)」「ツール」「本体設定」と9つのアイコンが並ぶ。電話やメール、カメラ、ブラウザといったアプリは通常通りだが、「アプリ」については縦長でアプリが一覧表示される形。またツールは「電卓」などをまとめたメニューで、フィーチャーフォンにもあった同様のメニューを再現したものという。「本体設定」は、通常の設定メニューが用意される一方、内容を簡素化した設定メニューも用意され、わかりやすい操作になるよう配慮されている。

 逆方向の右画面では、アプリのショートカットやウィジェットを設置でき、Androidのホーム画面らしい使い方ができる。

 夏モデルでは「MEDIAS X N-06E」「ELUGA P P-06E」でのみ利用でき、既存モデル、あるいは他の夏モデルでは利用できない。今冬モデルでの採用については未定とのこと。

アプリ一覧
ツール
設定メニューのシンプル版
設定メニューの通常版

ホバー機能

 ドコモでは夏モデルの一部機種で「ホバー機能」と呼ぶ操作体系を導入している。対象機種は「ELUGA P P-03E」「GALAXY S4 SC-04E」「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」「ARROWS NX F-06E」の4機種。仕組みとしては、タッチパネルディスプレイの静電容量センサーの感度を向上させて、1cm程度離してディスプレイの上に指をかざすと、指先を検知する。

 グローバルモデルもある「GALAXY S4」については、サムスン自身が開発した仕組みながら、ドコモ版として提供する上で、「Pallet UI」などにも対応させた。今後はサムスンから提供されるアプリについては、ホバー機能で操作できるアプリが登場する可能性があるとのこと。

GALAXY S4のブラウザで指をかざすと拡大表示
同じくGALAXY S4のPallet UIで、アイコンに指をかざしたところ

 その他のメーカーの製品については、ドコモの研究開発部門が先行開発した技術を元に搭載されたとのこと。ただ、同じように指をかざしても、実際の操作に違いはある。たとえば「ELUGA P」のカメラでは指をかざした場所にシャッターボタンが表示され、どこにタッチしてもシャッターが切れるような形だが、これは「ELUGA P」ならではの仕組みという。また、「ARROWS NX」のブラウザでは画面上部、あるいは下部に指をかざすと上下への画面スクロールとして操作できる。

 ドコモの担当者は「スライド、タッチに加わる、新たなユーザーインターフェイス。これまでのUIの置き換え、さらに補完的な使い方もできる。今回は指の追従性など操作感について調整を重ねた」と説明する。ディスプレイに指をかざす、という行為は同じながら機種によって違いがあるほか、新たにユーザー側で習得しなければいけない“作法”も少なくない機能となり、今後も同様の機能が盛り込まれるかどうかは不明だが、ドコモのスマートフォンならではの操作改善の取り組みの1つとなりそうだ。

ARROWS NXのブラウザでは上下スクロール
画面にタッチせずパターンロックを解除できるのは、各機種で利用できる

(関口 聖)