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メタルボディに充実のカメラ機能、盛りだくさんな「HTC J One」

 「HTC J One」(HTL22)は、HTC製のAndroidスマートフォン。auの4G LTEサービスに対応する。Android OSのバージョンは4.1.2。6月上旬以降に発売される予定。

 2月にHTCが発表したスマートフォン「HTC one」をベースとしながら、日本市場向けに最適化したモデル。おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信への対応を行う一方で、本体の厚みや重量など、べースモデルから変更されている部分も若干ある。

 ボディは、アルミ素材によるメタルフレームを採用する。背面はなだらかにカーブしたラウンド感のあるデザインとなっている。この背面部分のパネルは、ベースモデルと異なり、取り外しが可能。内部には、同じくベースモデルに非搭載だったmicroSDカードスロットが追加されている。ただし、バッテリーは固定式のため、ユーザー自身での交換はできない。バッテリー容量は2300mAh。

 新しいホーム画面として「HTC BlinkFeed」を搭載する。ニュースやカレンダー、写真、FacebookやTwitterなどの情報がタイル状に統合され、画面下方向にスクロールしていくだけで次々と読んでいけるのが特徴。また、auは6月6日から「auスマートパス」を強化し、タイムライン形式でお得情報などを配信する取り組みを始めるが、この情報もBlinkFeed上で確認できる。

 なお、BlinkFeedを表示中、画面を横方向にフリックすると、一般的なホーム画面が表示されるため、アプリのショートカットやウィジェットも問題なく利用できる。

 ディスプレイは約4.7インチ、1920×1080ドット(フルHD)表示のSuper LCD3。ホームボタン、バックボタン類は画面外にセンサーキーとして配置される。ただし配置は独特で、中央部にボタンがなく、右側にホームボタン、左側にバックボタンという構成になっている。

 ディスプレイ上下には、大型のステレオスピーカー「Boom Sound」を搭載する。端末を横方向に固定すると、画面を左右から挟み込むようなスピーカー配置となり、イヤフォンなしでもより本格的に音楽が楽しめる。これまで同様にBeatsサウンドが楽しめるイヤフォンマイクも同梱される。

 メインカメラは約400万画素のCMOSで、静止画の最大撮影サイズは2688×1520ドット。動画撮影は1080p/30fpsのフルHD撮影に対応する。近年のスマートフォン内蔵カメラは、1000万画素を超えるものが少なくないが、HTC J Oneではこれを400万画素に抑え、1つ1つの画素のサイズを大きくするという方向での高画質化を図っている。1300万画素級の一般的なCMOSセンサーと比較した場合、画素1つのサイズが約3倍と大型で、これにより光の取り込み量が300%向上、ノイズを約半分に軽減できるとしており、HTCでは「HTC UltraPixel Camera」という呼称を用いている。また、撮影した静止画や動画を時間や位置情報などで判断し、自動的にハイライト動画を作成する機能なども用意される。なお、サブカメラは約210万画素のCMOSとなる。

 また、カメラには「HTC Zoe」(ゾエ)と呼ばれる新機能も搭載される。撮影画面上部に常時表示されるアイコンをタップするだけで、通常撮影モードとZoe撮影モードを切り替えられる。Zoeという名前は、パラパラマンガなどと同様、アニメーション手法の1つとして知られるゾエトロープに由来する。

 Zoeモードでは、シャッターを押さない状態でも撮影が行われており、シャッターを押した1秒前から3秒後の合計4秒間の映像を記録する。1秒あたりの撮影枚数は5枚。1回のシャッターでを合計20枚の静止画を撮影し、さらにシャッター後の3秒間については音声付き動画も同時に収録する。

 撮影枚数自体は増えるが、1回のシャッターごとにサムネイルを保存する形式のため、フォルダー内に似たような画像が溢れかえる心配はない。Zoeモードで撮影した写真をメニューから表示した際には、画面下にスライダーバーが表示されるので、これを動かすだけでシャッター前後の写真をスムーズに確認できる。このうち1枚を抜き出し、編集することも可能。

 4秒間の映像を活かすZOEモードならではの写真加工機能も備えている。その1つ「スマイルレタッチ」は、集合写真で複数名の顔認識を行い、目をつぶってしまった1人分だけの顔部分のみ、画像を入れ替えることができる。このほかにも写真の差分を考慮し、背景に映り込んでしまった通行人を削除したり、連続撮影した写真を1枚に合成するといった加工も行える。

 CPUは1.7GHz駆動のクアッドコア、クアルコム製の「APQ8064T」を搭載する。モデムもクアルコム製の「MDM9615」。メモリは2GB。内蔵ストレージは32GB。外部ストレージとして最大64GBのmicroSDXCカードが利用できる。なお、HTC oneベースモデルでは内蔵ストレージ容量32GB・64GBのモデルがラインナップされていたが、HTC J oneでは32GBに一本化。その分、外部メモリースロットの追加が行われている。

 通信面では、受信最大速度100Mbpsの4G LTEをサポート。海外ではCDMAやGSM/GPRS、W-CDMAなどでローミングできる。Wi-FiはIEEE 802.11a/b/g/nに対応し、2.4GHzと5GHz帯をサポートする。最大8台のWi-Fi機器とテザリングも可能。ワンセグや赤外線通信、おサイフケータイのほか、NFC、Bluetooth 4.0、HDMI接続に対応する。防水防塵機能には非対応。

 大きさは約138×69×10.5mmで、重さは約157g。連続待受時間は3G時が約450時間、LTE時が約370時間。連続通話時間は約820分。ボディカラーはホワイトメタル、ブラックメタルの2種類。

 このほか、「au +1 collection」ブランドから、HTC J one用各種アクセサリーが発売される。スタンド付きケースや液晶保護フィルムに加え、通話用子機「HTC J One Mini」もラインナップされる。価格は9800円。通話(発着信)、SMSの確認および定型文の返信、本体側カレンダー情報の閲覧、リモートでのカメラシャッター操作、楽曲再生コントロールなどが行える。接続はBluetoothで行うが、HTC J one専用にメニューなどが作り込まれているため、一般的なAndroid端末と組み合わせての使用は想定されていない。

(津田 啓夢/森田 秀一)