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LG、スマホ向けモバイルプリンターを発売

 LGエレクトロニクス・ジャパンは、スマートフォンとBluetoothで接続し、写真をプリントできるモバイルフォトプリンター「Pocket photo」(ポケットフォト)を6月上旬に発売する。オープン価格で、店頭予想価格は1万5800円。全国の家電量販店で取り扱われる。

 今回発売される「Pocket photo」は、LGエレクトロニクスがグローバル市場で展開するモバイルフォトプリンター。スマートフォンとBluetoothで接続し、専用アプリを利用してプリントできる。アプリ上では写真の撮影や加工、画像フレームの追加に加えて、メッセージやメールアドレス、SNSの連絡先などの任意の情報を埋め込めるQRコードの追加も行える。ほかのアプリで加工した写真もサポートし、印刷が可能。同じ写真を複数枚印刷することもできる。

 「Pocket photo」は小型・軽量のボディにバッテリーを内蔵。印刷は1枚あたり約45秒で完了する。本体に内蔵のバッテリーは、プリント25枚分の動作が可能。バッテリーはUSBで充電でき、充電時間は約1時間30分。

 スマートフォンとの接続はBluetooth 2.1+EDRで、Android 2.2以上、iOS 5.1以上に対応する。NFCも搭載しており、対応するスマートフォンをかざせば「Pocket photo」のアプリを起動するといった利用が可能になっている。NFCはプリント時の画像の転送では利用しない。

 インクカートリッジは不要で、印刷用紙は専用の「Pocket photo paper」(ZINKフォトペーパー)を使用する。製品パッケージには「Pocket photo paper」が1セット(10枚)同梱されている。

 用紙のサイズは50×76mm、解像度は640×1224ピクセル。別売りの「Pocket photo paper」のパッケージは、3セット(10枚×3)で1580円。

 本体の大きさは72.4×120.9×24mmで、重さは約212g。

「Pocket photo」
プリントの排出口
インク不要のZINKフォトペーパーを使用する
専用アプリ
プリント中の画面
プリント中の様子。Bluetoothによる無線接続
プリントは1枚約45秒で完了
専用アプリの加工画面
複数の写真を1枚にするといったことも可能
スマートフォンとのサイズ比較
「Pocket photo」とは関係のない写真加工アプリ「プリプリまろんmini」で写真を加工・保存
アプリ「Pocket photo」では、ほかのアプリで保存した写真も扱える
「プリプリまろんmini」で加工した写真を「Pocket photo」アプリで表示
プリントできた
NFCに対応、本体天面にNFC対応スマートフォンをかざせばアプリを簡単に起動できる

「デジタルにはない、リアルな楽しみ」

 23日に都内で記者向けに開催された説明会では、LGエレクトロニクス・ジャパン マーケティング統括 常務の李起旭(リ・キウク)氏が挨拶し、「デジタルにはない、リアルな楽しみがどんどん広がる」と、紙にプリントする楽しさをアピールした。

 LGエレクトロニクス・ジャパン 商品企画&マーケティングの宇佐美夕佳氏は、スマートフォンの普及で写真を撮る機会が増えたことを指摘した上で、「新しい楽しみ方を、このPocket photoで実現する」と説明する。同氏は缶コーヒー1本分という軽量でコンパクトなボディや、1枚約45秒というの印刷速度、ほかのアプリで加工・作成した写真も印刷できる点などを解説したほか、QRコードやメッセージを埋め込めば「名刺代わり、招待状にも使える。女子会にもぴったり」と幅広い利用方法を紹介した。

LGエレクトロニクス・ジャパン マーケティング統括 常務の李起旭(リ・キウク)氏
LGエレクトロニクス・ジャパン 商品企画&マーケティングの宇佐美夕佳氏

太田 亮三