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第1四半期の国内シェア、アップルが2期連続でトップ

 IDC Japanは、2013年第1四半期(1月~3月)における携帯電話の国内出荷台数をとりまとめたレポートを発表した。3四半期ぶりに1000万台を下回ったほか、メーカー別シェアではアップルが2四半期連続でトップとなった。

携帯電話全体の出荷数、前年割れ

 第1四半期における携帯電話(スマートフォンとフィーチャーフォンの合計)の出荷台数は956万台。これは前年同期よりも5.9%の減少で、1000万台を下回るのは3四半期ぶりのこと。IDCでは、通信事業者の販売奨励金戦略の見直しが背景にあるほか、スマートフォン需要の成長に鈍化の兆候があるとしている。

 メーカー別シェアは、2四半期連続で1位がアップル(28.2%)となり、2位以降は、シャープ(18.2%)、富士通(10.6%)、ソニーモバイル(9.5%)、パナソニック(8.8%)、その他(24.7%)となっている。iPhoneが依然として好調なアップルに、スマートフォン販売が好調に転じたというシャープと富士通が続く展開で、5位のパナソニックは法人市場を含めて、フィーチャーフォン市場で安定した実績を維持しているとのこと。

スマートフォン市場、アップル一強、シャープがランクアップ

 携帯電話のうち、第1四半期におけるスマートフォンの出荷台数は、681万台(前年同期比4%増)となった。

 メーカー別シェアではアップルが1位(39.6%)で、2位以下に大きな差を付けている。2位のシャープ(14.6%)は、2012年第4四半期(10月~12月)の段階では第3位だったが、今回ランクアップした。3位以下は、ソニー(13.3%)、富士通(8.3%)、HTC(6.6%)、その他(17.6%)となっている。

 IDCでは、1年前の2012年第2四半期には、チップセットの供給不足で出荷台数が伸び悩んでいたことから、今年の第2四半期(4月~6月)はリバウンドでプラス成長になる可能性が高いものの、2013年後半にかけてスマートフォンの成長率が鈍化する可能性がある、と指摘している。

関口 聖