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グループ内通話定額は「やりましょう」――ソフトバンク株主総会

 ソフトバンクは、6月21日午前10時から、東京・丸の内の東京国際フォーラムにおいて、第33回定時株主総会を開催。孫正義代表取締役社長は、「今日は新たな大ボラを吹く」として、「利益、キャッシュフロー、株式価値などで、世界一の会社になる」と語った。また、ウィルコムの端末と、定額制による無料通話の要望についても、「やりましょう」と回答した。

 会場には2871人の株主が来場。さらに株主ではない一般招待者1106人も傍聴した。

ネットワークも「ドコモを超えた」

 議長を務めた孫社長の開会宣言に続き、2012年度の事業報告を約7分間のビデオを通じて行い、売上高では3期連続、営業利益では8期連続、経常利益では4期連続で過去最高を更新したこと、純増数が圧倒的に増加したこと、2012年7月からプラチナバンドによるサービスを開始し、つながりやすさナンバーワンを達成したこと、2013年1月にイー・アクセスがソフトバンクグループに加わったこと、米3位のスプリント・ネクステルの株式を70%取得することなどについて説明した。

 また、2013年度の事業計画では、国内営業利益で1兆円以上を目指すほか、スプリント買収により、日米で最大規模の顧客基盤を有する移動体通信事業者になり、「世界ナンバーワンのモバイルインターネットカンパニー」を目指すとした。

 約1時間に渡って、今後の事業戦略について説明した孫氏は、最初のスライドに「大ボラ吹き」と大写しにし、「私は、大ボラ吹きと言われるが、これは、大きなビジョンを持っていることの裏返しである。私は、創業以来、数々の大ボラを吹いてきた。創業後の最初の朝礼で、売り上げを1兆、2兆と数える会社になると、みかん箱の上で語った。いまはその規模に達している。単なる大ボラ吹きではない。2004年の株主総会では、利益で1兆、2兆と数えたいとした。これを最大の赤字を計上した年にそう言った。また、2006年にはボーダフォンジャパンの買収で、10年以内にドコモを超えると語った。今年は、利益の面でドコモを超えることが確実であり、スプリントの買収によって、契約数でもドコモを超えることになる。電波がつながらないという点でも、スマホの電波では、ドコモを確実に超える状況になった。10年以内にドコモを超えるということが現実のものになった。心の底から思いっきり、何度も吹いた大ボラを、すべて実現した」などとし、「今日は、新たな大ボラをもう一回吹いてみたい」とした。

「スマホの全盛期が今からやってくる」

 だが、「その前に」として、株主からの代表的な質問に答えたいとして、5つの設問に回答した。

 「既存事業の成長は続くのか」という質問に対しては、「成長はまだまだ続く。ユーザー数は急激に増加しており、モバイル営業利益率は世界最大となっているが、さらなる成長への自信がある」とし、「自信を持っている理由は、スマホの全盛期がいまからやってくるという点」と語った。

 「ソフトバンクと他の会社との違いは、他社は固定通信事業を中心とした、いわば電話会社としてのバックグラウンドから始まっている。我々だけが唯一、インターネットをバックグラウンドでやっている企業である。各社は通信障害を起こしているが、ソフトバンクは、700日間近く無事故である。2時間以上、3万人以上に影響を及ぼす事故は、報告しなければならないが、他社は、ここ数年で10数回事故を起こしている。ソフトバンクは、ギネスブック並のスヒードで基地局の設置を前倒しでやっている。通信速度の遅さ、パケづまり、通信障害という3点の課題解決において、我々が最も優れている。世界中の通信関係者が絶賛しているのはソフトバンクのネットワークは世界一であるという点だ」と語った。

 さらに、「これは、偶然に成し得たものではなく、ビッグデータを真っ先に活用し、日本の至る地域を100×100mのメッシュ上で、綿密な調査を行った。これは、接続状況を月間7億5000回チェックしているもので、他社よりも1000倍以上のデータを集めており、効率的に、ピンポイントでつながらないところを穴埋めする形で設備投資をしている」とした。

ヤフー、ガンホーもアピール

 また、ソフトバンクは、「スマホ時代のインターネットナンバーワンへ」を掲げていることを示しながら、「いつでも、どこでも、誰でもが、インターネットを活用できる時代を迎え、ソフトバンクグループの約1000社のインターネットカンパニーは、その時代に最も適した通信インフラを作ることができる。そうした設計思想が世界ナンバーワンのネットワークインフラを作った」と述べる。

 グループ企業の動向についても「グループのインターネット企業はますます成長している。その代表格がヤフージャパン。米国ヤフーが苦しんでいるなか、毎年過去最大の売り上げ、最高の利益を更新してきた。昨年から40代の若い世代の経営陣にバトンが渡ったが、見事に若い経営陣が成長を6年ぶりに2桁成長に戻し、再加速している。爆速とスマホファーストを切り口に、買収、出資、提携も加速した。マンネリ化していたものが変化した。もうひとつの若いヒーローとして、ガンホーが登場した。スマホのアプリケーションで最大の利益をあげた会社であり、iPhone上のアプリケーション、Androidのアプリケーションでもナンバーワンになった。さらに、中国のアリババが急成長し、イーベイ、アマゾンを足した規模よりも、取り扱い金額が大きく、成長率ははるかに他社を凌いでいる。スマホ時代におけるネットワーク技術、インフラに加え、1000社を超えるインターネットカンパニーがある」とした。

 また、「今年は国内営業利益で1兆円を超えることが確実になった。一昨年は期限を切って、2019年までには超えるとしていたが、昨年にはそれを前倒し、2016年とした。それをさらに前倒してし、今年超える目処が立った。日本で営業利益で1兆円を超えた会社は2つしかない。ひとつはNTTであり、1兆円まで118年かかった。トヨタ自動車は65年かかった。ソフトバンクは、これを33年でやり、史上最短記録をつくる」と語った。

スプリント買収、「大きく前進した」

 2つめの質問は、「なぜ米国に進出するのか」というもの。

 「米国の人口は日本の2.5倍、GDPは日本の2.6倍、携帯電話の契約数も2.5倍である。米国は、もっとも豊かで、進んでいる国。世界でもっとも大きな国に挑戦する。もともとは“ガラケー”といわれるように日本と米国は違うものが使われていたが、iPhone、Androidという同じスマートフォンが売れており、LTEというネットワークも共通のものが使われている。共通技術に収れんしてきた」などとしたほか、「私が16歳の時に世界に飛び出したのは米国が最初。私にとって、第2の故郷である。スプリント買収を無事に完了すると、世界で3位の売り上げ規模、米ベライゾンに迫ることになる」とした。

 また、「スプリント買収の状況は」とした質問については、「暗雲が立ちこめているという報道が多い」と前置きし、「米国当局の4つの許認可が必要であり、そのうち3つで許認可を得た。あとはFCCの許認可が残っているが、手続きは順調に進んでいる。近い将来に問題なく許認可が降りると考えている」と手続き状況を説明した上で、「暗雲といわれるのはディッシュ(DISH Network)の動きである。我々よりも高い金額でオファーを出し、動きに待ったをかけた。だが、18日の買収交渉の最終期限の日にディッシュ社は、新たな提案は断念すると発表した。スプリントの株主総会が24日にあるため、それまではなにがあるかわらないが、買収完了に向けて大きく前進した」と語った。

 さらに、「スプリントが51%を出資しているクリアワイヤ(Clearwire、米国のWiMAX事業者)は、我々が競争を仕掛けていく上で、重要な電波を持っており、これを邪魔されてしまうと、スプリントの成功そのものが危ぶまれる。別の暗雲が立ちこめる」として、ディッシュ社による株式公開買い付けによる買収提案に触れ、「先ほど大きな進展があった。これまでディッシュ支持を打ち出していたクリアワイヤの取締役会がそれを撤回し、スプリント支持とするとともに、ディッシュとの交渉を中止すると、米国での発表があった。クリアワイヤの主要株主がディッシュ支持から、スプリント支持に切り替えることを発表した」とし、孫社長は、ゆっくりと「形勢逆転」と語り、会場からは大きな拍手がわいた。

 孫社長は、「このままでいればスプリントの買収は、来月上旬に完了する」としたが、「まだ油断するわけにはいかない。当日までなにがあるかわからない」と述べた。

 また、質疑応答の際にもスプリント買収について回答。「米カンザス州の裁判所で、ディッシュが株式を25%取得した際に、取締役選任、委員会での承諾事項の提出条件などは、スプリントと交わされている契約に違反するとする訴訟が行われており、先ほど、ディッシュ社の要望には問題があるとのコメントが裁判所からなされた。これによって、ディッシュが25%の株式を取得しても、公開買い付けをする意味が薄れる」とし、「今日は大変いい日である」と、スプリント買収に向けての懸念材料が解決されていることを強調した。

米T-Mobile買収案は……

 さらに、質疑応答では、スプリント買収失敗時に予定していた米第4位のT-モバイルの買収に関しては、「スプリント買収が失敗した場合のプランBであった。いまはスプリント、クリアワイヤに関する形勢がよくなってきた。まずはこのことに集中したい。その後のことは、いろんなタイミングで選択肢を検討することになる」と述べた。

スプリント買収後の見通し

 続いて、「米国事業は成功するのか」という質問に対しては、「大きなばくちであるが、自信がある」とし、「ボーダフォンジャパンの買収時と、今回の買収を比較したときにどちらが難しいかというと、ボーダフォンジャパンのときよりは楽ではないかと思っている」と回答した。

 「ボーダフォンジャパンのときは、ユーザー数は伸びない、顧客あたりの売上高は真っ逆さまに落ちる、営業利益は落ちるという状況だった。だが、スプリントは、ユーザー数は確実に増えている。それをさらに伸ばす方が楽である。スプリントは底を打って、リバウンドが始まるところにあり、テニスでも、ボールが床から跳ね返る直後に最もスピーディーな球を打てるといわれる。投資もそのタイミングが重要である」などとした。

 また、「日本でプラチナバンドでサービスを提供するまで6年かかり、電波がつながりにくい苦しい状況が続いた。スプリントはすでに850MHz帯を持っていて、来月から使える。一方で、端末については、当時のボーダフォンジャパンには、ゴツくて、がまがえるのような製品しかなかった。私がお客だったら絶対に買わないようなものだ。だが、スプリントはすでにiPhone、Galaxy、HTCなどの製品を持っている。そして、いまのソフトバンクには、携帯電話事業のノウハウがある。当時はまったく経験がなかった。もちろん、米国での競争相手ははるかに大きな相手である。だが、もっと難しい戦いを凌いできたという思いがある。スプリントの経営陣とはウマがあっている。この9カ月間に渡り、毎月、米国、日本で会議を行い、また毎週テレビ会議を行っている。そのなかから、営業費用面でのコスト削減や設備投資の効率化ができる。いまは、ベライゾンに比べて、半分のユーザー数しかないため購買力が低い。だが、ソフトバンクとあわせることではるかに大きい台数を仕入れることができる。これにより、ハンデキャップがなくなり、応分の戦いができる。ネットワーク費用や、解約率の改善などの効果にもつながり、2000〜3000億円のコスト削減ができると考えている。設備投資に関しても同じであり、設備機器メーカーからの調達量は、チャイナモバイルに次いで世界で2番目。欧米諸国では最大の設備投資をする会社となる。最先端の設備を安く仕入れられる」などと成長理由を語った。

“新たな大ボラ”とは

 「中長期の目標はどうか」という最後の質問に対しては、「3年前の株主総会で、新たに30年ビジョンを打ち出し、時価総額で世界のトップ10になるという目標を打ち出した。当時は世界で217位。これが113位になった。だが、まだ先がある」と語り、ここで冒頭に触れた「新たな大ボラを吹きたい」という内容に戻った。

 孫社長が「新しい大ボラ」として打ち出したのが、「世界一の会社になる」ということだった。

 当初、株主の反応はいまひとつだったが、孫社長が、「これまでは控えめにトップ10といってきたが、これは私の性格にあわない」と言うと、会場から笑いが生まれた。

 そして、孫社長は、「これは期限を切っていない。だが必ず世界一の会社になる。利益、キャッシュフロー、株式価値、あらゆる面で世界一の会社になる。企業としての強さの証であり、株主に対する責任」とした。

 その一方で「世界一は目標ではなく、スタートラインである。世界一でも一時的ではいけない。ソフトバンクは、300年以上成長し続けるDNAをもった企業集団にしていく。しかし、それも行動計画に過ぎない。最も大切なことは、世界一になったときに人々に、世界になにを残せるか。ITによって人々のライフスタイルを革新し、人々に感謝されて、尊敬されてこそ、我々の存在そのものに意義が生まれる。情報革命で人々を幸せにしたいということが、我が社の唯一の願いである」と語った。

ウィルコム、イー・モバイルとも通話定額提供へ

 午前11時10分から株主の質問を受け付けた。

 ウイルコムやイー・モバイルなどのソフトバンクグループ会社を引き合いに出し、ソフトバンク端末との定額制による無料通話接続の株主からの提案に関しては、「やりましょう」と得意の言葉で回答。そのあとに、「いまのひとことで、かなりお金がかかった」とコメントし、会場の笑いを誘った。

LTE−Advancedは準備中、MNP競争にもコメント

 LTE−Advancedに関しては、「LTE−Advanceは準備中である。昨年と今年が設備投資の絶対額のピークであるが、これは、高さ40〜50メートル鉄塔を建てる場所の確保と建設費が大きく占める。それが一段落することになる。確保した場所に、最新のハイテク機器を積み増ししていくのは金額的にはそれほどかからない」などとした。

 MNPでauが先行していることに対しては、「他社からの乗り換えキャンペーン合戦が続いているが、どこまでやったらいいのかを判断しなくてはならない。乗り換え以外の利用者もおり、乗り換えばかりやりすぎると利用者に対してアンフェアとなる。我々なりに『程度』を判断していきたい。乗り換えだけの項目だけを突出してがんばらなくてはならないのもどうかと思う」と回答した。

孫氏の健康状態を気遣う質問も

 「現在、55歳の孫社長の健康状況について教えてもらいたい」という質問には、「大丈夫です」と答え、「先日、人間ドックで綿密に身体中を検査してもらい、至って元気である結果がでた。だが、もう少し脂肪を落とせという指示はあった。ゴルフの回数が減っており、ゴルフのスコアが落ちていることは残念だが、それでもシングルを保っている。健康には留意していきたい。ご心配なくお任せください」と語った。

 だが、「私があと100年生きるわけにはいかない。そこで後継者育成に取り組んでいる。2代目だけでなく、3代目、4代目を対象とした育成プログラムをやっている。難しいが、取り組まないわけにはいかないことである。後継者を育成するシステムを作り上げたい」としたほか、「私は、60代で次の経営者にバトンタッチするということは、19歳のときに決めている。何歳になるのかわからないが、それまで精一杯やっていく」と述べた。

 一方で、「大ボラ」についても解説。「私は、子供の頃から大ボラを吹いてきた。大ボラというのは、願望である。では、なんのために願望を持つのか。それは、私利私欲を超えた、高い志を実現するためである。私の唯一の願いは、本業である情報革命で、人々を幸せにしたいというものであり、いつか達成できると考えている。『人類のために』という次元のものであれば、障害物も障害物にはならない。障害物を超えていくこともひとつの楽しみや、喜びあると思っている。考えつづけて、実行していくことの積み重ねである」などと語った。

 「心配していることはなにか」との質問に対しては、「小さな心配は至るところにある。日々、各方面で心配している。だが、経営の屋台骨を揺るがすような大きな心配があるかというと、私がノー天気なのか、楽観的なのか、大きな落とし穴はないと考えている」と回答。

 一方、株主からソフトバンクについてコメントを求められた社外取締役を務める柳井正氏(ファーストリテイリング会長)は、「ソフトバンクの良いところは孫さんである。名経営者であり、意欲が強い。だが、ハラハラすることもある。大きな勝負のときにこけないようにすれば、世界の歴史に残る経営者になれる」と回答。孫社長は、「名経営者の柳井さんに、そう言われると、天まで昇る気持ちである。ハラハラさせているが、がんばる」とした。

 65歳でファーストリテイリングの経営から退くことを表明している柳井氏の社外取締役の65歳以降の継続に関しては、「いやがられても、孫さんが生きている限りやらさせてもらう」と柳井氏が回答した。

 また、「ソフトバンクの株はいまは買いか」との質問には、「本音で言うと買いだと思う。大ボラを吹いたように、100兆、200兆という営業利益を目指すという長い目で見れば安い。ソフトバンク株を期限なしで持ってもらえれば確実にあがる」と語った。

 エネルギー事業への取り組みについては、「本業中の本業である情報革命という経営の軸がブレることはない」としながらも、「東日本大震災による電力不足で、困っている人がいる。自然エネルギーの社会を構築するきっかけを作ることをコミットした。当初目標としていた200MWの2〜3倍のところまで用地確保なども進んだ。懸念しているのは、電気買い取り法案が通ったものの、『国は発電したエネルギーを買い取らなくてはならないが、地域の電力会社はそれを拒否できる』という一文があること。北海道ではすでにそれを拒否することが発表され、新たに用地を確保したところは、新規に買い取りを受け付けないということが宣言された。ほかの電力会社にも伝搬することを懸念している。国民的な議論で、発電と送電の分離を進めるべきである」とした。

役員もコメント

 質疑応答のあとに、役員1人ひとりが挨拶した。

 宮内謙代表取締役専務は、「よりよいサービス、ネットワークを改善する、エキサイティングなサービスを提供することをコミットする。営業利益をあげていくことも大きなノルマとしてがんばりたい」とし、笠井和彦取締役は、「かつての赤字のなかでは、資金調達は苦労したが、銀行をはじめとする金融機関から絶大な信頼を得ている。孫社長への信任の度合いが高まっていることの証である。孫社長は、ユニークさが通常のレベルを超えている。パワハラにならない程度で怒鳴りつけたりはするが、ヒューマンな部分が、ソフトバンクの芯に突き刺さっている」とした。

 ロナルド・フィッシャー取締役は、「過去9カ月、米国ではエキサイティングな時間を過ごした。スプリント買収のクローズに向けて活動してきた。スプリントの6月25日の株主総会で多数の支持を得られると考えている。スプリントとソフトバンクは長く話し合いを続けてきたが、これが実行段階に入る。スプリントの株主にもメリットを享受できるだろう」と語り、マーク・シュワルツ社外取締役は、「買収における資金調達などにおいてアドバイスを行ってきた。今後のソフトバンクの将来については、楽観している」と述べた。

 また、柳井正氏は、「ソフトバンクとファーストリテイリングは、同じタイミングで上場したが、対照的な企業である。しかし、経営の原理原則はどんな業態でも一緒である。ハイテク業界の常識に反することをやるのが私の仕事。今日のようにべた褒めするのは初めてのことで、取締役会では、いつも反対している」などとし、「ファーストリテイリングの証券コードが9983で、ソフトバンクは9984。(この証券コードが)唯一、ソフトバンクよりも(ファーストリテイリングの)優れているところ」とし、これに対して孫社長は、「いつまでも頭があがらない存在」などとした。

 このあと、議案の採決を行い、総会終了の宣言をしたあとに、孫社長は新任取締役となるヤフーの宮坂学社長の紹介を忘れていたことに気がつき、席を立ちかけた株主に対して「もうひとつありました」と呼びかけ、宮坂取締役を紹介。宮坂取締役は、「新任の取締役としてがんばる」と抱負を述べた。

 なお、第1号議案の剰余金の処分の件、第2号議案の定款一部変更の件、第3号議案の取締役8名選任の件、第4号議案の監査役4名選任の件については、すべて可決され、12時32分に終了した。

 定款一部変更では、英文名を「SOFTBANK CORP.」から「Softbank Corp.」と表示することを含んでおり、認知度の高いコーポレートロゴの表記にあわせて変更すると理由をあげている。

(大河原 克行)