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飯能市に国内初のNFC図書館、富士通とカーリルがシステム納入

 富士通マーケティングとカーリルは、7月1日にオープンした埼玉県飯能市の新市立図書館において、NFCを導入し利用者のスマートフォンと連携する図書館システムを納入した。NFCを利用した図書館システムの正式導入は国内初という。

飯能市の図書館外観と導入されるNFCタグ

 飯能市に新設された図書館では、書棚にNFCのICタグ付きの「タッチタグ」が設置される。NFC対応スマートフォンをこのタッチタグにかざすと、さまざまな情報が入手できる。アプリ不要で利用できる。

 たとえば、著者のタグであれば、図書館側のポータル画面が開き、そこから国立国会図書館のデータベースやWikipediaなどにアクセスできる。また、貸出状況や貸出中の書籍の予約も行える。ICタグを活用して、図書館の企画やイベントに誘導したりといった利用も可能となっている。かざした情報を蓄積できるコレクション機能なども用意される。図書館には当初、100種類のICタグが設置され、今後、200種類程度に増やしていく計画。

 飯能市の新図書館では、従来の「貸出型図書館」から「課題解決型図書館」を目指し、NFC導入を行った。こうした新たな取り組みにより、図書館に来てもらう、本を読んでもらうといったきっかけにしたい考え。

 富士通グループでは、全国約500カ所で図書館向けシステムを納入している。今回のNFCを使ったシステムは、富士通のクラウド型公共図書館業務ソリューション「WebiLis」(ウェブアイリス)に、カーリルのNFCを使った情報探索支援ソリューション「カーリルタッチ」を組み合わせたもの。図書館の基幹システムを富士通、NFC技術の部分をカーリルが担当した。

 「WebiLis」には蔵書管理システムのほか、今回新たに、書籍にICタグを貼付して自動貸出機で貸出業務を行う機能や、書籍に対する書評コメントや投票機能が付与できる仕組みも追加された。飯能市のNFCの取り組みは、書棚にNFCタグを用意するものとなる。富士通グループでは、NFC対応図書館システムの導入拡大を目指すとしている。

システム全体図

(津田 啓夢)