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AndroidスマホでPHSの通話ができる「だれとでも定額パス」

 「だれとでも定額パス」(WX01TJ)は、AndroidスマートフォンとBluetoothで接続し、既存のスマートフォンでPHS回線を使った通話が行えるというTJC製のPHS端末。7月下旬に発売される予定で、同端末専用の料金プランが用意される。

 「だれとでも定額パス」は、ウィルコムの通話サービス「だれとでも定額」を、他キャリアのスマートフォンでも利用できるようにするというコンセプトのカード型アダプター。Android 4.0以上のスマートフォンがターゲットで、スマートフォンとはBluetoothで接続。Google Playで配信されるAndroid向けアプリを利用して発信すれば、この端末のPHS回線を経由した通話が行える。この通話アプリはスマートフォン本体の3Gでの発信も選択でき、簡単に切り替えられる。

 ウィルコムは通話定額サービスの「だれとでも定額」を利用する端末として、音声通話に対応したシンプルなPHS端末をラインナップしているが、これらは通話専用の“2回線目”、2台目として利用されることも多い。今回発表の端末「だれとでも定額パス」を使えば、普段利用しているスマートフォンからウィルコムのPHS回線の通話や通話定額サービスが利用できるようになり、クレジットカードサイズの小型の端末はバッグに入れたままにできるなど、利用面でより気楽に使えるなどのメリットがある。PHS回線の電話を待ち受ける場合は、「だれとでも定額パス」とスマートフォンはBluetoothで接続されている必要がある。

 スマートフォン側に別途Bluetoohtヘッドセットを接続するケースについては、特に排除する仕様にはなっていないが、干渉や遅延などの問題が起こる可能性もあり、動作は保証されていない。

 端末はクレジットカードサイズで電源ボタンとインジケータランプのみを備え、ディスプレイも廃したシンプルなデザイン。アプリから設定する形で、ネットワーク経由によるソフトウェア更新に対応している。

 スマートフォンとはBluetoothで接続されるが、専用の通話アプリと「だれとでも定額パス」の間は、独自に開発されたプロファイル「PVP」(PHS Voice Profile)を使用する。この独自プロファイルは、スマートフォンがBluetoothヘッドセットに相当するという、通常とは逆の関係で接続される仕組みや、PHSの音声通話に対応するためのもの。Androidアプリではこの独自プロファイルに対応できたものの、iOSアプリでは対応できなかったため、iOS版アプリの提供は見送られている。

 なお、7月4日に開催の発表会で展示された「だれとでも定額パス」の説明員によれば、独自プロファイルの実装などの問題が解決すれば、iOS版アプリも開発を行いたいとコメントしていた。

 Bluetooth 2.1+EDRに対応。連続待受時間は約250時間、連続通話時間は約3.5時間、充電時間は約2時間。大きさは約54×85.6×5.5mm。重さは約32g。

専用の料金プラン「パス専用プラン」

 専用の料金プラン「パス専用プラン」は、基本使用料が月額490円。「だれとでも定額」を契約した場合は別途月額980円がかかる。契約期間は3年間。同端末および料金プランは「もう1台無料キャンペーン」の1回線目の対象外となるが、2〜3回線目としては利用できる。

端末と利用イメージ

(太田 亮三)