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新社会人とバブル世代、スマホの使い方に違いはある?

 ネット広告代理店事業を展開するアイレップは、2013年春から働き始めた新社会人と、いわゆるバブル景気の時期に社会人となった人を対象に、スマートフォンの利用スタイルを聞いた、アンケート調査の結果を発表した。どちらの世代でもスマートフォンが必需品になっている一方、利用スタイルで異なる部分があることが示された。

 今回の調査は、6月8日~20日、2013年3月に大学や高校などを卒業して定職に就いている新社会人300人、1988年~1990年に卒業して定職に就いているバブル世代の社会人300人、計600人を対象に実施された。

利用頻度はどちらも高い

 まずスマートフォンの利用頻度では、どちらの世代も9割以上がスマートフォン経由でネットを利用すると回答し、さらに約25%が「職場のトイレ」でもスマートフォンを利用する、としている。

 プライベートの時間での利用を見ると、病院などでの待ち時間や、公共交通機関での移動時間などで、両世代ともにスマートフォンを利用している。

 ただし、入浴中やデート中の利用は、新社会人が約10%となる一方、バブル世代は3%前後となり、違いが出る形となった。

コミュニケーションサービスでの利用に違い

 スマートフォンの用途として、1日1回、スマートフォンから利用するサービスを尋ねる設問では、世代ごとに利用するサービスの違いが浮き彫りになった。

 たとえば「検索エンジン」は、世代間の違いはあまりなく、同程度の利用傾向となった。一方、違いが出たのは「メール」や「無料通話・チャットアプリ」「ソーシャルネットワークサービス」「ニュースポータルサイト」といったサービスだ。

 バブル世代のほうが利用しているのは「メール」「ニュースポータルサイト」で、新社会人のほうが利用しているのは「無料通話・チャットアプリ」や「ソーシャルネットワークサービス」となる。各サービスの利用率は以下の通り。

サービス新社会人バブル世代
メール66.0%79.7%
無料通話・チャットアプリ44.7%25.3%
ソーシャルネットワークサービス53.3%27.7%
ニュースポータルサイト27.7%41.3%

世代ごとの人気アプリ

 ソーシャルサービスや無料通話アプリ、ゲームアプリについては、「過去2カ月でアクセスしたサービスはどれか」という設問で、人気サービスの傾向がわかる。

 ソーシャルメディアについては、新社会人での人気はTwitter、Facebook、mixi、Google+の順。一方、バブル世代はFacebook、Twitter、mixi、Google+の順だが、上位3つのサービスについては、いずれも新社会人のほうが利用率が高い。

 無料通話サービスは、どちらの世代も“LINE一強”という結果。LINEの利用率は、新社会人が67.3%、バブル世代が45.3%だった。

 ゲームアプリ/サービスについては、新社会人が「パズドラ」(14.7%)、「mobage」(12.3%)、「LINE POP」(8.7%)、「GREE」(7.7%)という順。一方、バブル世代は「LINE POP」(9.7%)、「GREE」(7.0%)、「mobage」(5.7%)、「パズドラ」(4.0%)となった。

 このほか同調査では、スマートフォン経由でのショッピングの利用傾向も明らかにされている。

関口 聖