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「スマホ事業撤退」報道にNECがコメント

 17日、NECがスマートフォン事業から撤退し、フィーチャーフォン事業に集中すると一部で報道されたことを受けて、NECは「さまざまな検討を行っているが、決定した事実はない」とのコメントを発表した。

 NECの携帯電話端末事業は、NEC、カシオ、日立が出資するNECカシオモバイルコミュニケーションズが担当している。NECカシオでは、「MEDIAS」ブランドを主軸に、カシオ時代から続く「G'z」シリーズを国内外で展開。最近ではMEDIASブランドのスマートフォンをMVNOや海外事業者にも供給している。

 4月下旬に発表された2012年度決算では、430万台の出荷計画が、290万台という実績に留まるなど、業績が伸び悩んでいることが明らかになっている。3月にも携帯電話端末事業から撤退すると報道されたこともあった。最近では、NTTドコモの「ツートップ戦略」によって、NECカシオの夏モデルの販売数が伸びていないとの報道もなされた。

 NECでは東証への開示資料において、17日の一部報道は「当社として発表したものではない」とコメント。さまざまな検討を行い、他社との協力について交渉を進めているものの、そのステータスが変化したとは思っていない、としている。

関口 聖