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F1オンボード映像や国際映像をライブ視聴できるiPadアプリ

 TVバンクは、Zume Motor Racingと提携し、Zumeが開発したF1映像のマルチビューアプリ「Formula 1 on Zume」の配信を開始した。利用料は、第10戦のハンガリーGPから最終戦までの10レース分が3000円、1レース分が500円となっている。

 今回配信が開始された「Formula 1 on Zume」は、F1の国際映像、オンボードカメラの映像、ピットレーンの映像を、ライブで視聴しながら、好みで切り替えたり同時に表示したりできるアプリ。最大で3画面を同時に表示できるほか、順位やドライバー情報、コースマップもリアルタイムに表示させることが可能。レースの決勝終了から28日間は、アーカイブ映像を見ることもできる。

 このほか、Zumeが提供するオリジナルの実況解説(英語)を聴くことが可能。オーバーテイク・クラッシュのシーンに戻って再生することもできる。アプリ上からFacebookやTwitterに投稿できる機能も用意されている。

 対応機種は、iOS 6を搭載したiPad(第3世代以降)、iPad 2およびiPad mini。

 なお、同サービスは、パソコンのWebブラウザ向けのサービスも提供されている。

(C) Zume Motor Racing Limited
TVバンク 代表取締役社長の中川具隆氏とZume Motor Racing Limited Representative Director/CEOのBruce Steinberg氏

 サービス開始にあわせて都内で開催された報道関係者向けの説明会には、TVバンク 代表取締役社長の中川具隆氏とZume Motor Racing Limited Representative Director/CEOのBruce Steinberg氏が出席した。

 中川氏は、「今までのスポーツの楽しみ方とは全く違った楽しみができるアプリケーション、サービスになる」と新サービスをアピールするとともに、「他のスポーツでもこういった面白い取り組みができるのではないか」と、今後、同様の仕組みをさまざまなスポーツに適用していく意気込みを語った。

 Steinberg氏は、「F1は世界で最も人気の高いレースイベントだが、日本がこのサービスを体験できる最初の国になる」と述べた。同サービスが利用できるのは、今のところ日本国内のみとなり、放映権の関係から海外では利用できない。それでも将来的には他の国でも視聴できるようにしたいという。

 今後、8月をめどにiPhone対応、9月をめどにAndroid版をリリースし、10月に鈴鹿サーキットで開催される日本グランプリまでに視聴環境を整える。TVバンクでは、鈴鹿サーキット内でもWi-Fiにより同サービスを利用できる環境を整えたいとしている。

起動画面
セクタータイムや使用しているタイヤを確認できる
過去のレースも終了後28日間は視聴できる
カメラビューではオンボードカメラやピットカメラなどを自由に切り替えられる
マシンの右にグリーンのマークが付いているとオンボードカメラが使用可能
サーキットマップではコース上の全車の位置を確認可能
複数の映像を同時に表示
WindowsやMac OSからはブラウザを使って視聴できる。仕組みとしてはFlashを使用しているとのこと

湯野 康隆

太田 亮三