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LG、ハイエンドスマホ「G2」発表

背面にキーを備えた「LG G2」が発表された

 LGエレクトロニクスは7日(現地時間)、米ニューヨークでハイエンドスマートフォンの新モデル「LG G2」を発表した。

 G2は、下り最大150Mbpsでの通信が可能なLTE-Advancedに対応した同社のAndroidスマートフォンのフラッグシップに位置づけられるモデル。チップセットにはクアルコムのSnapdragon 800を採用し、クアッドコアCPUのクロック数は最大で2.26GHz。側面に搭載されることが多い電源キーと音量キーを背面に移し、片手での操作性を高めているのも特徴だ。5.2インチ、フルHDのディスプレイを備え、狭額縁設計で横幅を70.9mmに抑えた。メインカメラは1300万画素で、光学式の手ぶれ補正にも対応。取り外し不可のバッテリーを備え、薄型ながら容量は3000mAhとなる。サイズは138.5×70.9×8.9mm。OSはAndroid 4.2となる。

5.2インチのフルHDディスプレイを搭載した「LG G2」。電源キーと音量キーを、背面に備えているのが特徴だ。カラーはブラックとホワイトの2色
LG Mobile CommunicationsのCEO、パク・ジョンソク氏が、G2のコンセプトである「ユーザーからの学び(Learning from you)」というコンセプトを解説した

 プレスカンファレンスには、LG Mobile Communications(LGの携帯電話部門)のCEO、パク・ジョンソク氏が登壇。「本日発表するイノベーションは、消費者に共鳴するもの」と語り、G2を披露した。パク氏によると、G2のキーワードは「ユーザーからの学び(Learning from you)」。「何千時間にも及ぶリサーチの結果として生まれたもの」(同)で、なかでも同氏が強調していたのが、背面に搭載された電源キーと音量キーとなる。Androidスマートフォンでは、これらは側面に搭載されているのが一般的だ。これに対し、LGはユーザーがどのようにスマートフォンを持つのかを徹底的に研究。片手で持つとき、人差し指が背面にかかることが多いという結論を得て、「電源キーと音量キーを背面側に再配置した」(同)。

 音量キーは、画面ロック時に押すとメモやカメラを立ち上げるトリガーとしても利用できる。また、シャッター代わりに使えば、自分撮りもスムーズに行える。2つのキーを背面に移したもう1つのメリットが、「スクリーンの横に何もない、美しいラインを描ける」(同)ということ。側面がなだらかにラウンドしているため、持ったとき、手にフィットしやすい。

キーを背面に搭載したことで、片手で持ったとき自然にボタンが指にかかる。側面からキーを取り除いた結果、ラウンドさせやすくなり、持ちやすさも向上できた
「LG G2」の特徴の詳細は、LGエレクトロニクスUSAのジェームス・フィシュラー氏によって解説された

 G2の詳細は、続けて登壇したLGエレクトロニクスUSAのシニアバイスプレジデント、ジェームス・フィシュラー氏より語られた。フィシュラー氏によると、G2には「トップ5の進化がある」という。1つ目がデザイン。2007年のスマートフォンは横幅が2.4インチ(60.96mm)だったのに対し、2013年には2.7インチ(68.58mm)にまで大型化が進んだ。これに対してLGは、背面にキーを搭載することで、操作性や持ちやすさの向上を図った。と同時に、ディスプレイのベゼルは、わずか0.1インチ(2.54mm)に抑えた。

スマートフォンの大型化が進んだ結果、2007年には2.4インチだった横幅が、2013年には2.7インチになった。単位をミリで表すと、およそ8mm弱、横幅が広がっていることが分かる。これを解決するのが、背面に搭載されたキーというわけだ
バッテリーは内蔵式にして、本体の形状に合わせてギリギリまで敷きつめることで、薄型ながら3000mAhを実現した
画面ロック時に音量アップキーを押すと、メモを立ち上げることができる
ベゼルはわずか0.1インチで、5.2インチのディスプレイを搭載しながら横幅は70.9mmに抑えた
GALAXY S4に搭載されている有機ELと比べ、ピクセル数が多く、より精細に表示ができることが強調された

 2つ目の特徴は、このディスプレイの品質にある。フィシュラー氏は、フルHDに対応した有機EL(GALAXY S4に搭載されたものと思われる)と、G2に搭載されたIPS液晶を比較。ピクセル数がより多く、精細に見えるのはG2の方だと自信をのぞかせた。3番目に挙げられたのがカメラで、前述のとおり、G2は光学式手ぶれ補正に対応している。フィシュラー氏が「光学式手ぶれ補正は4メガや8メガではあるが、G2のカメラは1300万画素で、しかもスリム」と述べているように、カメラも背面にすっきり収められている。

カメラは1300万画素で、光学式の手ぶれ補正機能が搭載されている。展示コーナーにはGALAXY S4やiPhone 5と思われる端末も並べられており、細かく振動する装置で手ぶれ補正の効果を確認できた

 4つ目の特徴がHi-Fi対応。「専用チップを搭載して音質を上げている」(LG関係者)といい、原音に近い、24ビット、192kHzで音楽を再生することができる。この機能に合わせて、ウィーン少年合唱団が歌う、専用の着信音もプリインストールした。着信音は、LGのコーポレートメッセージである「Life's Good」が歌詞に散りばめられたものになっている。

Hi-Fi対応で、原音に忠実な美しいサウンドが楽しめる。ウィーン少年合唱団の着信音をプリインストール

 最後に紹介されたのが、「卓越したユーザーインターフェイス」(同)だ。一例として披露されたのが、「Answer Me」という機能。これをオンにすると、センサーで端末の動きを検出し、顔に近づけるだけで自動的に電話に出ることができるようになる。イヤホンを挿すと画面下部に利用しそうなアプリのアイコンが表示される「Plug&Pop」も、UIに対する工夫の1つだ。ほかにも、G2には、SMSのテキストを自動的に解析し、スケジューラーやブラウザなどを起動できる「Text Link」や、ロック解除時に「G」とスワイプするとゲストモードになる機能などが搭載されている。

「Answer Me」や「Plug&Pop」など、ユーザーインターフェイスにもさまざまな工夫が施されている

 プレスカンファレンスには、クアルコムのプレジデント兼COO、スティーブ・モレンコフ氏もゲストとして駆けつけている。モレンコフ氏は「Snapdragon 800は卓越したユーザーエクスペリエンスをもたらす」と述べ、チップセットの性能の高さや、LGと緊密なコラボレーションを行っていることをアピールした。

ゲストとして登壇したクアルコムのスティーブ・モレンコフ氏。パク氏とがっちり握手を交わし、コラボレーションの緊密さをアピールした

(湯野 康隆/石野 純也)