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Google、「Nexus 7(2013)」を8月28日発売、9月中旬にLTE版も

 グーグルは、7インチディスプレイ搭載のタブレット「Nexus 7」(2013)を8月28日に発売する。当初はWi-Fiモデルを発売し、9月中旬以降はLTE対応モデルの提供も開始する。

「Nexus 7」(2013年モデル)

販路、価格

 販売方法は、グーグルが直接Google Playで販売するルートと、販売パートナーがオンラインショッピングサイトや家電量販店などで販売するルートの大きく2種類が用意されている。

 まずWi-Fiモデルについては、Google Playでの販売では予約は行わず、発売日の8月28日午前0時に販売を開始する。家電量販店やオンラインショッピングサイトでは、8月26日13時より予約の受付を開始、発売日はGoogle Playと同じ8月28日午前0時となっている。

 LTE対応モデルは9月中旬以降に発売される予定。

 Google Playでの販売価格は、Wi-Fi 16GBモデルが2万7800円、32GBモデルが3万3800円、LTE 32GBモデルが3万9800円。

 なお、同端末はSIMロックフリーで販売される。モバイルネットワークをサポートするLTE対応モデルでは、日本ではNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルに対応すると案内されているが、これは対応バンドなど仕様上のもので、グーグルの関係者からは「技術的には動くはず」と案内されるにとどまっている。利用できるのはmicroSIMカードで、LTE対応モデルには左側面にSIMカードスロットが設けられる。

フルHDディスプレイを搭載し軽量化、CPU・GPUも強化

 端末としての「Nexus 7」(2013)は、7月25日に米国で発表されたモデルと同じで、1920×1200ドットのフルHDになったディスプレイや軽量化されたボディが特徴。ソフトタッチの背面は継承されている。最新のAndroid 4.3を搭載し、複数人で共用する際の「制限付きプロフィール機能」も搭載されている。ステレオスピーカーが搭載され、スピーカーとヘッドホンの両方に適用できるフラウンホーファーのサラウンド技術「Cingo」が搭載される。カメラは新たに背面にも搭載。本体に充電スタンド用の接点が無くなる代わりに、非接触充電に対応。本体中央部を基点に、「qi」などの充電台で充電できる。

 ディスプレイは7.02インチ、1920×1200ドット、323ppiのIPS液晶で、Corningの耐擦傷性ガラスを採用する。背面カメラは500万画素、インカメラは120万画素。端末を横にした状態で左右に配置されるステレオスピーカーを搭載している。CPUはクアルコムのSnapdragon S4 Proで、クアッドコアの1.5GHz駆動。GPUはAdreno 320で、400MHz駆動。メモリは2GBで、ストレージは16GBまたは32GB。GPS、ジャイロスコープ、加速度センサー、コンパス、環境光センサーを装備。

 通信方式は、Wi-FiとしてIEEE802.11a/b/g/n(2.4GHz/5GHz)のほか、NFC、Bluetooth 4.0(Bluetooth Smart)をサポートする。

 LTE対応モデルでは、LTEとして700/850/1700/1800/1900/2100MHz(バンド1/2/3/4/5/13/17)、3G(HSPA+)として850/900/1900/2100MHz、AWSで1700/2100MHz(バンド4)をサポート。GSMでは850/900/1800/1900MHzをサポートしている。

 バッテリーは3950mAhで、待機時間は約300時間、インターネットや電子書籍の閲覧は10時間、HDビデオの再生は9時間。

 外部端子として3.5mmのステレオミニジャックのほか、microUSB端子を備えており、microUSBは映像出力規格「SlimPort」もサポートされている。

 大きさは114×200×8.65mm。重さはWi-Fiモデルが290g、LTE対応モデルが299g。ボディカラーはブラックの1色のみ。製造はASUS。

【訂正】
 モバイル通信の対応周波数帯の記述ついて、日本で販売されるモデルの仕様のみに修正し、内容を一部訂正しました。

GoogleデザインのボディにAndroid 4.3を搭載

 8月26日に開催された発表会に登壇したGoogle エンジニアリングディレクターのクリス・ヤーガ氏は、従来モデルの「Nexus 7」が大きな成功を収めたことを振り返りつつ、「Nexus 7」の2013年モデルでは、「片手で持つと違いは大きく分かる」と50g軽量化された点をまず紹介。「グーグル純正のブラック・オン・ブラックのデザイン」と、OS側ともイメージを統一したデザインであることや、「みなさんが愛したソフトタッチのボディを採用した」と、ユーザーから評価の高かった要素を継承した点などに触れた。

 大きく進化したのはディスプレイで、従来の1280×800ドットから1920×1200ドットに進化し、会場では映画のワンシーンを再生するデモを披露。「まるで大型のテレビスクリーンを手の中に持っているようなものだ」と高精細な表示をアピールした。ヤーガ氏からは合わせて、ステレオスピーカーやサラウンド技術についても紹介された。

 最新のOSであるAndroid 4.3を搭載する「Nexus 7」の2013年モデルでは、家族など複数人で端末を共用する際に便利な「制限付きプロフィール機能」に対応している。ヤーガ氏は実際に、アプリの起動などを制限できる様子をデモを交えて紹介し、利用を許可したアプリでも、アプリ内課金は非対応にするといった、細かな制御が行える様子も紹介された。

 ソフトウェア面では、このほか、OpenGL ES 3.0に対応し、ゲームなどの3Dグラフィックスがより豪華になることや、タブレット向けの「Google マップ」がフルスクリーンで、高解像度で利用できる点、Googleの「ハングアウト」で参加者全員の様子を見ながらビデオ通話できる点などがデモで示された。

 また、Android 4.3に対応することで、ゲームアプリでは、「実績」機能の提供や、マルチプレイヤーによる対戦などの機能も利用できる。

 ヤーガ氏は、「一番重要なのは、これらがひとつのデバイスに収まっていること。ぜひ手にとって試してください」と語り、より強力になった小型のタブレットをアピールした。

(太田 亮三)